取り組み


 コンサベーション・インターナショナルが世界各地で実践している取り組みは、自然生態系の回復、現地コミュニティの支援、ファイナンスメカニズムの形成やビジネスへの持続可能な経営支援など、多岐に亘ります。 

 

© Trond Larsen

南アフリカ放牧地回復プロジェクト

近年急速に人口が増加し、牧草地への圧力が高まっている東ケープ州北部において、地域コミュニティと協力して、牧草地の保全に取り組みます。持続的な放牧を支援し、牧草地の質が向上することで、地域の重要な水資源の維持・回復に繋がり、周辺地域の植生や動物にとってもプラスのサイクルが生まれることが期待されます。
© Jessica Scranton

エクスポネンシャル・ロードマップ

最新の気候科学に基づくこのロードマップは、2030年までに土地分野からの排出を完全にゼロにするための道筋を「自然の力を活用した気候変動対策:NCS」で示します。2017年に初めて提唱された「炭素法」に則り、2050年にネットゼロになるまで、10年ごとに排出量を半減させる必要があるとしています。

© Jeremy Holden

カンボジア、プレイロング地域での大規模森林保全

CIは、2005年から始まったプレイロング地域の生態調査をもとに、カンボジア国内最大級の保護区創設を支援しました。また、現地コミュニティが収入源を確保するために、持続可能な米の生産を確立するための支援を行ったり、プレイロングの森を守るための持続可能な資金を確保するカーボンプロジェクトを立ち上げています。

© CSA/Green Renaissance

自然再生基金

国際的ラグジュアリーグループのケリングとともに立ち上げた、環境再生型農業を推進するための共同基金。2021年から5年間で、ファッション生産原材料の調達に関わる100万ヘクタールの農場および土地で再生型農業に変換していくことを目指しています。

 

Daikin Industries Ltd is providing support to the Green Wall Project to reforest the degraded areas in Indonesia
© CI/photo by Aya Uraguchi

インドネシア・ジャワ島 グリーンウォールプロジェクト

グヌン・グデ・パングランゴ国立公園とグヌン・ハリムン・サラク国立公園は、インドネシア・ジャワ島西部に位置する合計約13万ヘクタールの国立公園です。ジャワ島に残された貴重な熱帯林が一帯を覆っています。IUCNレッドリストで絶滅危惧種に指定されているジャワギボン、ジャワクマタカ、ジャワヒョウといったこの地域でしか見られない動物にとっての最後の砦であるとともに、都市を含む周辺住民にとっては、雨季には洪水を防ぎ、乾季には水を供給し続ける天然の巨大な貯水池です。

 

© Adi Mahardika

インドネシア・バリ島 アグン山

バリ島の中で、最も森林回復の緊急性が高い地域の一つが、バリ島の主要な水源地の一つでもある聖地アグン山の東斜面のカランガセン県です。豊かな海を守るためにも森林の保全が必要です。

 

© Cristina Mittermeier

インド・西ガーツ北部における生物多様性保全

インドでは、農村部の家庭の8割以上が主要なエネルギーを木質燃料に依存しています。化石燃料の高騰に伴い、企業の工場までもが、より安価で再生可能な木質燃料へと転換しつつあり、木質燃料の需要は、西ガーツ地域を含むインドの森林に対する強大な圧力となっています。

 

Areng River, Cardamom Mountains
© CI/photo by David Emmett

カンボジア・中央カルダモン森林保全

カンボジア西部に広がるカルダモン山地は、東南アジアで最も原生的な森林地帯のひとつです。カンボジア最大の降水量があり、ここに降り注ぐ豊かな雨が北のトンレサップ湖、南のタイ湾に注ぎ込んでいます。中央カルダモン保護林は、カルダモン山地の中心部に約40万ヘクタールに広がる保護区です。3万人の人々がここから流れ出る水に飲料水を頼り、また、カンボジアの主要産業である農業と漁業は、カルダモン山地を水源とする水に大きく依存しています。

 

An elephant near the Mara North Conservancy in Kenya.
© Jon McCormack

ケニア サララ・イニシアティブ

ケニア北部のナムニャック野生動物保護区では、ゾウと人々の運命は密接に絡み合っています。生活が脅かされるとき、両者はともに問題に直面します。 野生動物の密猟や生息地の損失は、ゾウだけでなく、地元のサンブル族の人々やこの地域を故郷とする他の民族の生活にも影響を及ぼします。今、ケニア、そしてケニアも超えるレベルで、コミュニティ主導による持続可能なコミュニティモデルの確立が進んでいます。

 

autumn scenery of Ganpu village
© CI/photo by Heng Wang

中国・南西部山岳地帯 アグロフォレストリープロジェクト

​中国における急速な経済発展は、さまざまな環境問題をもたらしました。巨大な人口を支えていくためには、自然からの様々なサービスが提供され続けられることが必須であり、経済発展と保全の両立は、中国にとって大きな課題です。CI中国は、広大な中国での課題解決策として、科学に根ざしたモデルの開発に力を注いでいます。政府組織と協力して成功例をつくり、それを積極的に発信することで、他地域への展開を促進するのです。

 

© Liam Walsh

リベリア 東ニンバ自然保護区の保全事業

アフリカ全土の哺乳類種の四分の一以上が生息し、20種もの霊長類が暮らす西アフリカ・ギニア森林ホットスポットは、他に行き場のない野生生物に生息地をかろうじて提供しています。リベリアは、そのほぼ全土が西アフリカ・ギニア森林ホットスポットに含まれ、衛星画像でみると、森林が失われてしまった周辺の国々の間に浮かぶ緑の島のようです。

 

© Pete Oxford/iLCP

ブラジル・アマパ生物多様性コリドー森林保全

アマパ州は、アマゾン川の河口の北部、赤道直下に位置します。世界最大の熱帯雨林であるアマゾンの一角をなし、ギアナ高地の一部でもあります。州面積の76%を占める複数の保全地域は、連続した熱帯保全林として世界最大のアマパ生物多様性コリドー(1,065万ヘクタール)の一部をなし、極めて豊かな生物多様性の宝庫です。

 

© Yoji Natori

GEF-Satoyama プロジェクト

国際基金である、地球環境ファシリティ(Global Environment​ Facility:GEF)の承認を受け、CIジャパンと国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、地球環境戦略研究機関(IGES)が共同で実施する、GEF-SATOYAMAプロジェクトは、日本の里山のように、人と自然が共存している世界各地のコミュニティを対象に、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進することで、自然と共生する社会の実現を目指すプロジェクトです。

 

© Made Sudana

SATO YAMA UMI プロジェクト

経済発展が著しく、自然環境の劣化が激しいアジア太平洋地域の6か国にて、湿地、森林、島嶼、環礁など、多様なフィールドを対象に、人材育成と環境教育活動を実施しています。各地に伝わる伝統的知識を生かしながら、生物多様性保全、資源管理などに関する新たな教材やツールを開発し、広く共有を図るとともに、ユースプログラムでは、将来の環境リーダーの育成を目指した海外インターンシップ事業などを行っています。