気候変動に関する事実

大気中のCO2濃度が421ppmにまで増加

2022年5月時点で、大気中の二酸化炭素（CO2）濃度は、人類史上最も高い値となった。   

2022年は記録的な猛暑となった

NOAA（アメリカ海洋大気庁）の分析によると、2022年の世界の平均気温は20世紀平均より0.86℃高く、記録上6番目に暑い年となったことが明らかになった。1880年から2022年の記録で最も暖かかった10年は、すべて2010年以降に発生している。

排出量の20％

人類が排出する温室効果ガスのうち、森林減少によるものは20％に上る。これはすべての車両から排出される温室効果ガスの総量を上回る。

自然は未開拓の解決策  

熱帯林を始めとする自然生態系は、炭素を貯蔵するのに非常に有効であり、最悪の気候変動シナリオを回避するために必要な緩和策の少なくとも3分の1に相当する貢献を果たす。それにもかかわらず、自然を基盤とした解決策（Nature-based Solutions：NbS）には、気候変動資金のわずか3％しか充てられていない。 

自然を活用した気候変動対策と生活の向上  

劣化した森林の修復など、自然による気候変動対策（Natural Climate Solutions：NCS）は、100万ドル（約1億3000万円）の支出につき、39人もの雇用を創出することが可能である。これは、石油・ガス産業の6倍以上の雇用創出率に相当する。

36億人

「ブルーカーボン」生態系は重要な存在 

マングローブを含む沿岸生態系は、1平方マイルで自動車9万台分の年間排出量に匹敵する量の炭素を保持している。もしこれらが破壊されてしまうと、その炭素はすべて大気中に放出され、気候変動を加速させる。

自然を守る。その方が低コスト。 

世界の国々が意思を一つに

193カ国と欧州連合が、地球温暖化の抑制と気候変動への適応への合意であるパリ協定を批准した。