生物多様性ホットスポットとは、1500種以上の固有維管束植物 (種子植物、シダ類) が生息しているが、原生の生態系の7割以上が改変された地域のことで、これまでに世界で36ヵ所が選定されています (※2017年)。
生物多様性ホットスポット内に残された原生自然は、地球の陸地面積のわずか2.4パーセントを占めるに過ぎませんが、植物の50%、両生類の60%、爬虫類の40%、鳥類・哺乳類の30%が、生物多様性ホットスポットにしか生息していません。
一方で、産業革命以降、農地への変換や鉱山開発、道路整備、生物資源の乱獲などによって、自然生態系は急速に破壊されており、毎年約1400万ヘクタール(日本の国土の約半分の面積)の森林が失われています。このことは、生物多様性ホットスポットに住む人々だけでなく、多くの資源を輸入している日本のような国もその責任の一端を担っています。
生物多様性ホットスポットには、約19億6千万人が生活しており、その多くが地元の自然に大きく依存した生活を送っています。生物多様性ホットスポットの保全はその地域に生活する人々を守ることでもあります。
<生物多様性ホットスポットマップ>
*生物多様性ホットスポットの画像は、ホットスポット名称入りと名称なしの2種類をご用意しています。
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