地球に優しい生活を送るヒント

限りある地球資源を大切にしながら、持続可能な未来のために、もっとエコロジカルな生活を送りたいと考えるあなたへ。日々の行動を通して、地球環境を改善させることができます。今すぐに始められる、とてもシンプルだけれど意味のある、サステナブルな暮らしのアイディアを紹介​します。​

エネルギー消費を減らす

© Chris Pritchard

自宅での使用エネルギーを減らすことは、温暖化効果ガスの排出を防ぐことになり、さらに家庭の電気代も抑えることにつながります。

電気エネルギーを下記のように効率的に使用することを心がけましょう。

  • 冷蔵庫の温度を3〜5℃に設定する

  • 冷凍庫は-18〜-15℃に設定する

  • 食洗機と洗濯機を使用するときは、食器や衣類が満タンの状態で使用し、使用していないときは電源プラグを抜いておく

  • 乾燥機の利用を止める
    衣類を乾かすとき、乾燥機を使うのではなく、干して乾かすようにしましょう。お金を節約し、二酸化炭素の排出量を減らし、そして、衣類を長持ちさせることができます。(乾燥機を一切利用しなければ、年間最大1.1トンの二酸化炭素の削減に繋がります)

  • より効率の良い電球に交換する
    従来の白熱電球で使われる電力の90%は熱として放出され、エネルギーとお金のムダになっています。電球をLEDやCFL、ハロゲン電球に替えると、消費電力が20%程度に抑えられ、電気代と二酸化炭素排出量、どちらも減らすことができます。

  • エアフィルターをきれいに掃除する
    エアコンのフィルターは、3ヶ月に一度の頻度で、掃除機や水洗いで掃除するか、新しくを交換しましょう。吹き出しがより効率的になり、消費電力も少なくなります。

  • 充電式電池へ切り替える
    テレビのリモコンなどに、昔ながらの単一アルカリ乾電池を使っていませんか?代わりに充電式電池を使ってみましょう。日本では、毎年8000億円分もの電池が販売されますが、そのほとんどがリサイクル施設に運ばれることはありません。引き出しの中で眠っている電池は、(ゴミ箱には捨てずに)電池を受け入れている地域のリサイクルに出して、充電式の電池に変えましょう。

  • 受信トレイを整理する
    すべてのEメール(受信トレイに保存されているものも含む)は、世界中のデータセンターのネットワークを介して電力を消費しています。平均的な1年間のEメールの使用は、200マイルのドライブに匹敵するほどのインパクトがあります。古いメールを削除するだけで、電力を節約し、二酸化炭素排出量を削減することができます。不要なニュースレターの購読を停止し、不要な添付ファイルを削除し、ソーシャルメディアの通知を削除してください。
  •  配送オプションを見直す
    オンラインショッピングでは、「できるだけ荷物を少なくする」を選択して、注文を1回の配送にまとめましょう。

  • 外食より内食を
    一般的なレストランで使用されるエネルギーの多くは、衛生面、冷蔵システム、照明などに使われており、食事の内容に使われるのはわずか35%です。家庭で食事をすることで、二酸化炭素の排出を減らし、お金も節約できます。

  • 電子機器のプラグを抜いておく
    電子機器は、スタンバイモードにしていると、電源を切っていても電力を消費しています。電気料金の約10%は、この「スタンバイモード」の消費によるものです。1日の終わりや使っていないときは、機器の電源を抜いて、電気代を節約し、二酸化炭素排出量も減らしましょう。

  • 整備済製品を選ぶ
    新しく携帯電話やコンピュータを買うときには、整備済製品を選ぶことをお勧めします。海外で生産された電子機器を輸入することによって発生する環境への影響を軽減し、少なくとも1台の機器が埋立地行きになることを避けることができます。もし、修理が不可能なほど、破損している場合は、リサイクル先を探すこともできます。

  • 携帯電話の新規購入は保留する
    レアアースの採掘から製品の輸送など、新しいスマートフォン1台の製造には、一般的な携帯電話の10年分の使用量と同じだけのエネルギーを消費します。今使っている携帯電話を3〜4年使い続けることは、新たに携帯電話を購入するよりも、環境にやさしいことです。そして、携帯電話を変えるときには、購入したメーカーのリサイクルプログラムを確認しましょう。

  • モバイル用ソーラー充電器を使う
    一般的なソーラーパワー充電器は、約半分のワットしか電力を使用しません。世界で40億台以上のスマートフォンがあるため、誰もがソーラーパワー充電器に切り替えれば、20億ワット以上の電力を節約することができます。

  • 階段を使う
    ビルなどでは、エレベーターを使わず、階段で移動しましょう。運動にもなり、エレベーターを動かすのに必要なエネルギーを節約し、ビルからの二酸化炭素排出量を減らすことができます。

  • 洗剤を手作りする
    重曹や酢など、家にあるものを使って、さまざまな自家製クリーナーを作ることができます。家庭用洗剤、スキンケア用品など、自分だけのオリジナルを作ってみましょう。容器と詰め替えのリフィルを郵便で送ってくれるところもあります。輸送の重量を減らすために、水に溶かす洗剤を作るタブレットを送るメーカーもあります。どのような方法でも、プラスチックの消費量を減らし、有害な化学物質を環境から排除することに貢献できます。

  •  服をスローダウンさせる
    ポリエステル、ナイロン、スパンデックスなどの合成繊維やプラスチックベースの生地は、分解に何十年もかかるので避けましょう。ウール、リネン、シルク、コットンなどの天然素材のものを選びましょう。

 

 

通勤をグリーンに

Man biking to work
© Trailnet

カーシェアリングや自転車専用ラインの普及率が世界中の都市で広がっています。自動車の代わりに、自転車で毎週6.5kmの通勤区間を往復すると、毎月約70億リットル(タンクローリー約700万台分)のガソリンを節約することができます。

クルマ通勤方法をよりグリーンにするためは下記のような方法があります。

  • 燃費のよいクルマを選ぶこと
    リッター10Km/Lと15Km/Lの違いで、温室効果ガスの排出量を年間約1,100キログラム以上 の削減することにつながります。 また、電気自動車やガス電気自動車の購入を検討することも有用な選択肢です。

  • トランクにある余計な荷物を取り除くこと 
    車の総重量が増えれば増えるほど、エンジンの稼働にエネルギーを必要とし、燃料の消費は増えます。 EPAは、自動車の総重量が45キログラム減るごとに、その燃費が2パーセント向上すると見積もっています。

  • 自動車のタイヤに十分な量の空気が入っていることを確認すること
    最適なタイヤ空気圧については、オーナーズマニュアルを確認しましょう。 EPAは、タイヤを適切に膨張させることで燃費を3%向上させ、二酸化炭素排出量を年間約124キログラム削減できると推定しています。

週に1日はミートフリーに

食べるものを見直すことは、今日からすぐに実践できる行為です。例えば、週に1日だけでも肉を食べない日(ミートフリー)を作ることは、地球への負荷軽減に役立ちます。牛乳を飲み、ハンバーグやチーズをおいしく食べている時に、環境について思いめぐらすことは難しいかもしれませんが、以下のことを考えてみてください。特に、牛肉は、地球にとって優しいものではありません。約500gのハンバーガーを作るために、約1700リットルの水が消費されます。そして、二酸化炭素の約25倍もの温室効果ガスである、メタンが57グラム排出されます。世界的に見て、人間活動に起因する温室効果ガスのうち、14.5%が畜産業によるもので、その3分の2が牛の生産によるものです。

  • ハンバーグを1 つ生産するのに必要な水は、日本人一人が約2ヶ月間お風呂に使う水の量と同じです。この水の大部分は牛の飼料のための穀物生産に使用されています。

  • 牛の放牧は広大な土地を必要とします。そのため、生産者は牧草地を確保するために熱帯林を皆伐することがよくあります。牛の放牧のために約60%のアマゾンの森林が破壊されました。

  • 牛は二酸化炭素の20倍もの温室効果ガスであるメタンを発生します。また畜産業から排出されるアンモニアは酸性雨の原因の一つです。

 

 

食品ロスを減らす

Piles of trash smolder by the side of the road in Central Sulawesi, Indonesia.
© Robin Moore/iLCP

年間で生産される約3分の1の食料が破棄されています。食べかけのおにぎりや賞味期限切れのサンドウィッチを一旦ゴミ箱へ捨ててしまえば、環境への負荷を無視することは簡単かもしれません。

しかし、破棄された食品は数十億もの温室効果ガスを生み出します。あなたがスーパーマーケットに行くまでに、33億トン近くもの温室効果ガスがすでにあらゆる食品の生産、加工、運搬を通して大気中に放出されているのです。そして、廃棄物は、一度、埋め立てると有機性廃棄物を分解するために、メタンガスが発生します。メタンガスは、二酸化炭素の約23倍以上の熱を大気中に閉じ込めてしまいます。そして、メタンガスの全排出量の20%が埋立地から発生しています。

また食品を廃棄することは、水を無駄にすることです。科学者たちは、食品の廃棄を減らすことで世界の水の消費量の3分の1 を削減できると推定しています。

食料の無駄をなくすことは、難しくありません。消費者が心がけるべきリストは以下のようなものです。

  • 買い物へ向かう前に、食事の献立を計画すること
  • 冷蔵庫に中身の一覧をリスト化すること
  • 適度な量の食料を購入すること
  • 残り物を凍結または再利用すること
  • 缶詰、冷凍、漬物、乾物などを上手に利用すること
  • 身近な畑から
    できる限り地元で生産された食品を購入しましょう。食材が、遠くで栽培されたり育てられたりすればするほど、スーパーマケットへの輸送のためにより多くの温室効果ガスが排出される可能性が高くなります。欧米では、多くの農家が「地域支援型農業」(CSA:Community Supported Agriculture)プログラムに参加し、少々見た目が不格好な果物や野菜も含めて、野菜や果物を直接手に入れることができるようになっています。日本でも少しずつ広がってきています。
  • 自分で育てる
    土をいじりながら、野菜や果物、ハーブを育ててみましょう。食材の輸送や冷蔵のためにかかる排出量を減らすことができます。多くの野菜は大きな庭がなくても、プランターで育てることができます。

 

 

生ごみを堆肥にしよう

A red compost bin.
© Jessica Spengler

生ごみの堆肥化は自然のリサイクルです。生ごみはエネルギーに溢れています。たとえ、庭のない都会のマンションに住んでいても、自然のリサイクルを行うことで食料廃棄物となった生ごみがゴミの埋立地から温室効果ガスを排出することを防ぐことができます。

非常階段やベランダでさえも生ゴミを堆肥化するために使用する小さなゴミ箱やバケツを置く十分なスペースになります。

堆肥作りセットはオンラインで購入するか、自身で屋内バケツなどで作ることができます。また、ミミズコンポストも室内で行うことができます。

また、生ゴミを凍らせて、堆肥を回収している自治体を探すこともできます。あなたの近くでもぜひ探してみてください。

 

 

サステナブルなコーヒーを飲む

A handful of coffee berries.
© Leonel Mijangos

あなたが日々飲むコーヒーが社会的および環境的に良い影響を生むもの、もしくは悪い影響を与える可能性があることを知っていますか?

コーヒーを健全な森林で栽培することは、野生生物の棲み処を守り、大気中の炭素の吸収にもつながります。持続可能なコーヒーを作るために必要なことは、農場の土壌品質管理と動物たちの生息地を維持すること、そして除草剤や農薬及び化学肥料の使用を減らすことが必要です。コンサベーション・インターナショナル(CI)とスターバックスが共同で開発した、「C.A.F.E.(Coffee and Famer Equility)プラクティス」という、コーヒーの倫理的な調達ガイドラインーがあります。このガイドラインは高品質のコーヒーを生産するだけでなく、環境への配慮を深め、またコーヒー生産者の生活の質を維持するために役立ちます。今ではスターバックスコーヒーの99%がC.A.F.E.プラクティスを通じて供給されています。コーヒーのパッケージにCIのロゴを見つけることができます。

 

 

サステナブルな魚を選ぶ

© Gary Stokes

持続可能なやり方で調達された魚を選ぶことで、海や川を健全な状態に保つのを支援できます。非持続的な方法で漁獲された水産物の調達を止めさせ、そのような業者に圧力をかけるためには、消費者の選択行動が大切です。

どのような水産物が持続可能な方法で調達されたのか見分けることができたら、便利ですよね。下記の方法で確認することができます。

 

 

サステナブルに旅をして、エコツーリズムを体験する

Airplane wing
© ERDEM R. EKSİ

観光業は今や世界最大の産業であり、エコツーリズムは、世界中多くの地域で急速に成長している分野です。もちろん旅行は、フライトやホテルでの宿泊、タクシーやレンタカー利用など、大量の二酸化炭素排出のリスクがあります。あなたがこれからの休暇を計画する時や出張の際には、こうした二酸化炭素排出をできるだけ削減するために、下記のアイデアを参考にしてみてください。

  • エコツーリズム協会に認定された企業と目的地を選択する
    国際エコツーリズム協会(TIES)に会員登録すると持続可能な認定を受けたホテルやロッジを簡単に検索するための情報を受け取ることができます。

  • できるだけ乗り換えを必要としない直行便を利用する
    離陸はあらゆるフライトの中で最も燃料を消費する部分です。もしくは、電車の移動が好ましいです。

  • 飛行機を利用する時は、環境に配慮している航空会社を選ぶ
    例えば、1998年以来CIとパートナーシップを結んでいるユナイテッド航空は旅客が飛行機飛行に伴う二酸化炭素排出量を相殺するため、ペルー北部のCIのアルトマヨ森林炭素プロジェクトを支援しています。

  • ハイシーズンを避ける
    国立公園やその他自然の名所への旅行は、最も混雑する時期を避けましょう。一度に多くの人が訪れると、その地域の生態系に負担がかかります。人気の国立公園の展望台で、ハイカーが足元の自然を踏みつけている様子やビーチに日焼け止めを塗った海水浴客で密集している様子を想像してみてください。その代わりに、一年のうちでピークを過ぎた時期に旅行を計画しましょう。

  • 旅行の荷物をできるだけ少なくする
    荷物が重くなればなるほど、飛行機はその荷物を運ぶために多くのエネルギーを必要とします。飛行機での移動にかかる二酸化炭素排出量を減らす、簡単な方法をご紹介します。受託手荷物を軽くするか、機内持ち込みのみにしましょう。旅行者のたった16%しか、運んだ荷物のすべてを使っていないというデータがあります。次の旅行でスーツケースのスペースを節約できるように、旅行中に使わなかったものをメモしておきましょう。
  • 可能な限り地元や公共の交通機関を利用する
    レンタカーを借りる場合はハイブリッドか電気自動車を選択しましょう。
  • 環境に優しい宿泊施設やプログラムを提供するホテルに宿泊する
    例えばCIはStarwood Hotels Resortsと協力して環境パフォーマンス目標の設定と達成に取り組んでいます。2020年までにエネルギー消費量を30%、水消費量を20%削減することを約束しています。また、マリオットインターナショナルとの取り組みでは、同社の二酸化炭素排出量を最小限に抑えました。
  • 少しの配慮を促す滞在先とのやり取り
    シーツやタオルは、床の上に置かない限りは交換しないよう、リクエストしましょう。また、資源ごみが適切に分別されているかどうか確認してください。また、 部屋にいないときは暖房/冷房がオフになっていることを確認しましょう。そして、 チェックアウトの際は、コメントカードなどで、滞在先の適切な対処に感謝したことをぜひ伝えてください。

 

 

違法取引によって作られた製品に「NO」!

African Elephant (Loxodonta africana) Gorom, Cameroon
© CIFOR/Daniel Tiveau/Flickr Creative Commons

旅行先で、象牙やブッシュミート、皮製品や、伝統的とされる薬品類など、野生動物を由来とする製品は買わないようにしましょう。代わりに、現地の手工芸品を買いましょう。購入する際は、その土産品がきちんと法律の許可を得て売られているものか店頭で尋ねてみてください。疑わしい時は、野生動物のものが含まれているものは一切買わないでください。

 

 

ボランティア活動をしよう

CI staff Kristin Prukop plants mangroves.
© CI/Lynn Tang

世界各地で実施されている持続可能な開発に、あなたの知識や経験を活かしませんか?旅と保全活動を組み合わせるには、以下のような正式に認可された国際ボランティアネットワークに参加する方法があります。

もしくは、家の近所にとどまり、地域の緑化活動をサポートしましょう。特定非営利活動法人の地球緑化センターでは、植樹など自然保護活動をメインとするボランティア活動を探すためのデータベースを提供しています。ゴミ拾いからコミュニティガーデンを始めるなど、活動の大小にかかわらず、こうした活動で地球をよりよい環境に近づけることができます。決してアースデイだけの行いにしないでください。どんな植物も一年中サポートを必要としています。

 

 

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