An elephant near the Mara North Conservancy in Kenya.

サララ・イニシアティブ

ケニア北部の野生動物保護区

© Jon McCormack

ゾウのため、野生動物の生息地のため、そして人々のために守るべき場所…
ケニア北部ナムニャック野生動物保護区

なぜこの取り組みが大切なのでしょうか

ケニア北部のナムニャック野生動物保護区では、ゾウと人々の運命は密接に絡み合っています。生活が脅かされるとき、両者はともに問題に直面します。 野生動物の密猟や生息地の損失は、ゾウだけでなく、地元のサンブル族の人々やこの地域を故郷とする他の民族の生活にも影響を及ぼします。今、ケニア、そしてケニアも超えるレベルで、コミュニティ主導による持続可能なコミュニティモデルの確立が進んでいます。

© Ross Hinkle
「サララ・イニシアティブ」は、アフリカのシンボリックな風景を守り、コミュニティが野生動物による恩恵を受けられ、文化的伝統と自然由来の暮らしを維持できるようにすることで、東アフリカの新たなサステナビリティの流れを先導しています。

この取り組みは、未来型思考で活動を展開する現地グループのサララとノーザン・レンジランド・トラスト、レテティ・エレファント・サンクチュアリ、コンサベーション・インターナショナルによるパートナーシップによって行われています。

サララ・イニシアティブの活動は、ナムニャックの3,440平方キロメートルにも渡る(カリフォルニア州のヨセミテ国立公園以上の大きさ)エリアから手つかずの自然が残るトゥルカナ湖、ケニア山、そしてインド洋まで数百万平方キロメートルと広がる地域を対象にしています。

ケニア北部を取り巻く脅威

Elephants in Northern Kenya
© Ross Hinkle
マサイマラ国立保護区以外では、ナムニャックがケニアでは他の地域にはない大型哺乳類の数が一番多い地域であり、ゾウの数もケニアで二番目に多く、6,300頭以上が生息しています。

しかし、アフリカにとってシンボリックな野生動物たちと人々の生計は、ゾウやサイなど市場価値が高い種を狙う密猟者による脅威にさらされています。野生動物犯罪は、国の経済の見通しを危うくさせるだけでなく、現代の奴隷制度や武力抗争を助長させます。野生動物たちが絶滅の危機に瀕している中、彼らが生まれた時から存在している多様な景観も危機に陥っているのです。

そのため、新しい形を見つけなくてはいけません。

CIの解決策

サララ・イニシアティブは明確な成果目標と基準を持った3つの取り組みにフォーカスしています。

  1. ナムニャック自然保護区の野生動物と人々に安全を保障すること
  2. 野生動物から得られる収入を増やすために、コミュニティ主導のツーリズムのインフラを拡大すること
  3. 炭素や畜産業を含む市場メカニズムを通じて、長期的な持続可能への転換を図ること

ナムニャック自然保護区において、野生動物たちを守るために、リアルタイムで迅速に対応ができる献身的なチームを結成することによって、地域環境をゾウと人々にとって本当に安全なものへと変えていくことができます。ツーリズムとレテティ・エレファント・サンクチュアリの取り組みによって、コミュニティの収入が向上すれば学校や、病院、事業などに投資をすることができるようになります。この取り組みで地域に欠かすことのできない「自然資本」-自然からの恩恵である淡水や炭素貯蓄や生物多様性-をマッピングし、価値を確認することによってコミュニティに長期的な資金を調達することができます。

CIの取り組み

Participants of Summit Sarara, 2016 in Northern Kenya.  
© Ross Hinkle

密猟と戦うために、フィールドで活躍するレンジャーを集める

密猟を撤廃するための取り組みはケニアの広大な範囲で行われていますが、パークレンジャー隊は小規模な集まりです。サララ・イニシアティブのカギとなる取り組みの一つはフィールドで活躍するレンジャーを集めることです。

CIとノーザン・レンジランド・トラストはナムニャック自然保護区にケニア警察予備隊としての高度な研修を受けた13人組のレンジャー隊を結成しました。レンジャーにとって「いつも通りな日」はありません。密猟者を待ち伏せする日もあれば、傷を負ったゾウを病院へ預けたり、裁判で証言する日もあります。

私たちは密猟や牛泥棒、路上での強盗の減少、コミュニティの環境保全への意識向上、また、全体の安定性の向上によって、取り組みの成功を判断をしています。

Night sky with stars and tree tops. 
© Ryan Hutton

野生動物が守られることによるコミュニティの収益をアップを目指すために環境を整える

エコツーリズムでコミュニティ収益を拡大するために、マシューズレンジの木の上に作った期間限定のサララ・ツリーハウスという、観光客が星を眺めながら眠りに落ちることができる施設の計画と建築を支援しています。また、レテティ・エレファント・サンクチュアリを見下ろすことができるプライベートのサンクチュアリハウスの企画も支援しています。

東アフリカ初のコミュニティ所有であるゾウのサンクチュアリ、レテティでは、傷を負ったゾウを治療し、また、親を密猟によって失ってしまった子ゾウに住み家を提供しています。

Participants of Summit Sarara, 2016 in Northern Kenya.  
© Ross Hinkle

コミュニティと協働して長期的な持続可能性を図る

ゾウの重要性と極端な脆弱性は現在ケニアが直面している大きな問題の象徴です。密猟問題が国際的な注目を浴びる一方で、ゾウの生息地の劣化が自然環境やその自然に頼り暮らしている人々へ与える影響は見落とされがちです。

私たちは放牧地の劣化と、地域の家畜が市場へアクセスすることの妨げとなっている障害について初期調査を完了しました。現在ナムニャックと周辺地域でのパイロットプロジェクトを企画を進めるのための最終的な政府承認を待っているところです。