海洋とシースケープ
 
海洋の生命は、ほとんど目に見えないところで営まれます。しかし、単に「海の底」で何が起きているかを私たちが見ることができないからといって、私たちの日常生活にとって海が重要ではないというわけではありません。コンサベーション・インターナショナル (CI) は、効率的な保全ができる海洋区域を特定しました。

これらの重要な「シースケープ」は国境を越えて広がり、沿岸付近に住む人々の大切なライフラインである海洋と、多様な海洋生物の保護に向けて、政府や多国籍企業などが協力する機会を生んでいます。

シースケープ全体にわたって大きな視野を持つことが、私たちの海を保全する最善策です。私たちCIは、特に重要な4ヵ所の海洋シースケープで活動することによって、人間の利益のために海洋生態系サービス全体を保全し、種を保護しています。


 
バーズヘッド・シースケープ
インドネシア東部のパプア州バーズヘッド・シースケープに飛び込めば、水面下に広がる世界に圧倒されます。シースケープ全体に、1,300種のサンゴ礁の魚と約600種のハードコーラルが生息しています。クジラ、ワニ、そして人気の"歩くサメ"も生息しています。
 

中米、南米の西海岸に入り込むと、東部熱帯太平洋シースケープが広がっています。私たちはここで、GPSと衛星技術を駆使することによって、コスタリカ、パナマ、コロンビア、エクアドルに生息するカメ、サメその他の海洋生物を間近で観察することができます。このシースケープを大切に見守らなければならない理由はたくさんあります。
 

スル海とスラウェシ海は、東南アジアの海域約90万平方キロメートルにわたって広がっています。インドネシア、マレーシア、フィリピンの沿岸には、タイマイ、ヒメウミガメ、ミドリガメなどの絶滅危惧種のほか、タマカイやジャイアントクラムも生息しています。
 

アブロルホス・シースケープ
CIのブラジル海洋プログラムはこの10年間、南大西洋で最も生物多様性が豊かな海の王国、アブロルホス地区において多目的利用・禁猟海洋保護区域(MPA)ネットワークの設計と実現に力を入れてきました。