東メラネシア諸島
​Coconut crab (Birgus latro), Solomon Islands.
© Piotr Naskrecki
 

1600 の群島からなる東メラネシア諸島は、かつては、原生に近い熱帯の生態系がそのまま残る地域でしたが、生態系の喪失が加速していることから、新たに、ホットスポットに指定されました。その原因は、主に、過剰な森林伐採や炭鉱、持続可能ではない農法によるものです。この地域は地球上で、地形的に最も複雑な地域の一つです。小さな島々が点在しているため、ホットスポット全体としても、島単位としても、固有性が非常に高くなっています。

注目すべき固有種には、雄大なソロモンオオワシや、12種以上の絶滅の危機に瀕したオオコウモリが含まれています。また、 島々は、多様な維管束植物種が多く植生しており、固有種は3,000種にも及んでいます。

 

概説

東メラネシア諸島のホットスポットはニューギニアの北東から東にかけて位置し、ビスマルク諸島、アドミラルティ諸島、ソロモン諸島、およびバヌアツ諸島を含んでいます。政治的には、パプアニューギニア地域(ニューブリテン島、ニューアイルランド島、マヌス島、ブーゲンビル島を含む)、およびソロモン諸島全てとバヌアツのすべてを含んでいます。 このホットスポットは、合わせて約1600もの島々と、10万 km²の土地を含んでおり、ポリネシアーミクロネシアのホットスポットの2倍以上に相当します。

この地域は地球上で最も複雑な地形の1つで、さまざまな歴史や発展をたどった、多様性豊かな島々です。ビスマルク諸島の2つの主要な島である、ニューアイルランド島とニューブリテン島は2000mを越える山々に囲まれています。

ビスマルク諸島の中で、比較的小さな島々の火山には、最近、噴火し、今も活動が続いているものがあります。ソロモン諸島最大の島、ブーゲンビル島は、いくつもの高い山脈が(火山性を含む)を連なり なかでも、標高2,685mのバルビ山は、ホットスポットの中で最も高所に位置しています。

ホットスポットの生息地には、沿岸の緑地、マングローブ林、淡水の湿地林、低地熱帯雨林、季節性乾燥林、草原、および山岳熱帯雨林など、様々な植生が見られます。ただ、生息種については、数種類しかないポリネシアーミクロネシア地域に比べれば、豊富ですが、ニューギニア地域に比べると非常に限られています。