カルー多肉植物地域
​Dunes in a desert of Namibia.
© Piotr Naskrecki
 

南アフリカとナミビアに位置するカルー多肉植物ホットスポットは、地球上で、もっとも豊かな多肉植物相が見られ、植物、爬虫類、無脊椎動物のとびぬけた固有性を誇っています。乾地生気候にある2つのホットスポットの一つであり、人間の姿に似た多肉植物のハーフメンズやトカゲ、カメ、サソリなどの固有種が生息しています。

近年、放牧や農業、炭鉱(とくにダイヤモンドや重金属)などによって、この脆弱な土地が危機にさらされていますが、まだ幸いなことに、人口がそれほど多くないために、他の人口密集地域に比べると、カルー多肉植物地域の保全は、非常に機能しています。





概説

アフリカの大西洋岸に沿って、南アフリカの南西部から南ナミビアに伸びているカルー多肉植物地域のホットスポットは、10万2691㎢の砂漠を含んでいます。 このホットスポットのいくつかの場所は、南側に位置するケープ植物相地域内にも点在しています。実際、大ケープ植物相地域として、カルー多肉植物相地域を含んでしまうべきだと主張が出るほど、ケープ植物相地域と非常に強い関係性があります。

カルー多肉植物地域は、主に、冬季降雨型の砂漠から成っています。また、ホットスポットには、完全に乾燥した地域が2か所ありますが、その一つがこのカルー多肉植物地域です。(もう一か所は、アフリカの角)

この地域は一般的に、2つのエリアに分かれていますが、一つは、ナマカランドで、南アフリカとナミビア南部の西海岸に沿って広がっています。ここは、冬季降雨型砂漠で、気候は、冷たい大西洋海流によって温暖になっています。この温暖な気候のおかげで、多くの固有種が進化をとげてきました。

もう一つのエリアは南部カルー地域ですが、春と秋に雨が多く降り、ナマカランド砂漠より気候の変化は激しくなっています。また、多肉の葉に覆われた小型の灌木がホットスポット全体に、見ることができます。

このような干ばつに適した植物は水の貯蔵に適して、太く、肉厚な葉を持っています。カルー多肉植物地域では、およそ1700種もの多肉植物があり、これは、世界中の砂漠でもユニークな光景となっています。最も大型のグループにある、メセンブリアンテマ科は近年、非常に爆発的に多様化しており、顕花植物の中では、今までに類を見ない現象として表現されてきました。春には、灌木の空間に(特にナマカランド)、球根類や一年草が、素晴らしい花を咲かせ、茎多肉植物も約140種がここで見ることができます。また、南部カルー地域の丘の多い場所には、常緑の低木と背の高いアロエの木が点在しています。