マダガスカルで発見されたレムール、CI会長ミッターマイヤーにちなみ名づけられる。
 
 
CIのマダガスカル・国際シンポジウムで発表 (アンタナリボ)- マダガスカル島で発見された新種のマウス・レムール(ネズミキツネザル)に、世界的に知られる霊長類学者であり、マダガスカルの生態系研究の第一人者である国際NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)のラッセル・ミッターマイヤー会長にちなんだ名前がつけられることになった。

ミッターマイヤーは、長期にわたり国際自然保護連合(IUCN)の霊長類専門家グループの座長を務め、マダガスカルの生態系とそこにのみ生息するレムールに関する専門家である。彼は、マダガスカル島の代表的な固有種であるレムールのフィールドガイド、「マダガスカルのレムール」の主要著者でもある。

研究者ミレヤ・メイヤーは、ミッターマイヤーの業績に触発されてマダガスカルに注目し、チームのメンバーとともに3種の新種のマウス・レムール(ネズミキツネザル)を発見した。これらの新種は、6月に国際霊長類ジャーナルに掲載された論文において正式に名前を発表された。そのうちの1種が、学名Microcebus mittermeieri 英名 ミッターマイヤー・ネズミキツネザルと名づけられた。

ほかの2種は、学名Microcebus jollyae英名 ジョリー・ネズミキツネザル、および 学名Microcebus simmonsi 英名 サイモン・ネズミキツネザルと名づけられた。

メイヤーの最初の研究助成を行ったのがミッターマイヤーだった。メイヤー、エドワード・ルイス博士とマダガスカル人からなるチームの発見は、まもなく、マーク・ラヴァルマナナ・マダガスカル大統領によるマダガスカルの保護区を3倍にするという2003年の先駆的宣言へとつながった。この保護区には、きわめて重要なレムールの生息域も含まれる。

「わたしは長い間マダガスカル、特にレムールに関心を持ち続けてきましたので、レムールにわたしの名前がつけられたことを大変光栄に思っています。ほかに多数の科学的な発見はありますが、生物の新種の発見は、科学的記録として永久に語りつがれるものです。」とミッターマイヤーは述べる。「わたしはまた、この種がマダガスカルのもっとも最重要保全地域で発見されたことをうれしく思います。この発見で、貴重なアンジャナハリベ・スド保護区を守ることがいかに大事かをわかっていただけると思います。」

メイヤーは、フルブライト奨学生かつナショナル・ジオグラフィックの記者で、マイアミ・ドルフィンズのチアリーダーの経験も持つ。彼女は、ミッターマイヤーと彼のレムール研究の業績を特集した記事を読み、マダガスカルへ向かった。ミッターマイヤーの名を持つことになったレムールは、メイヤーと調査メンバーによる絶滅危惧種シルキィ・シファカの調査の際に発見された。

ネズミキツネザルは、世界中でもっとも小さな霊長類であり、この3種の新種は、世界的に知られるマダガスカルの代表的な生き物のひとつとなった。

「21世紀にまったく新種の野生のレムールを発見するということは、わたしたちがいかに少ししか自然の世界のことを知らず、また、自然を保護していくことがいかに大事なのかを表しているのです」とマイヤーは語る。「この小さな生き物は、マダガスカルの野生生物のための偉大な大使となりました。素晴らしいことです。」

ミッターマイヤー、マイヤーともに、現在マダガスカルで開催されているCIの国際シンポジウム(20日から24日まで)に出席している。世界中からの約300名の参加者が、アフリカの生物多様性保全が開発、貧困緩和等にもたらす貢献について議論を行っている。

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