オフィスデポ社はCI他とのパートナーシップにより、製紙材料の調達時に生物多様性への配慮を取り入れることを決定しました。
 
 
5年間で220万ドルを、森林・生物多様性の新しい保全同盟に支援。 デルレイビーチ、フロリダ(2004年3月22日)- 世界を代表する製紙販売会社、オフィスデポ(NYSEコード: ODP)は本日、森林と生物多様性の保全に関する同社の方針を具体的に展開するために、5年間で220万ドルを投じ、必要な情報、基準やツールを開発することを発表しました。 このプロジェクトが同社の森林・紙製品事業がもたらしている環境ダメージを減らす一方で、地球上の生物多様性の保全に寄与することが期待されています。

オフィスデポ社は、科学的根拠に基づいた自然保全団体として世界で最も認知されている、ネイチャーサーブ、コンサベーション・インターナショナル(CI)、ザ・ネイチャー・コンサーバンシーの3団体と協同で、流通プロセスにおいて、それぞれの組織の得意分野や知識・人材を補完し合って森林と生物多様性の保全問題に取り組むための調整をする枠組みである森林・生物多様性保全同盟を形成しました。

「この同盟は、環境問題に対して実際的なアプローチをするという、オフィスデポ社の誓約を明確に示す実証です。」 とオフィスデポ社の会長兼CEOブルース・ネルソン氏は語っています。
「環境に対しての責任は、組織や人々が成し遂げる意思を持ってこそ可能になります。 我々は、奨励する価値観や、我々に納入する業者にどのような種類の森林からの調達を望むのか、さらに、我々として受け入れられる、あるいは受け入れられない森林慣習などを明確にしております。この同盟の活動は、森林管理者がこれらの価値観に取り組む努力を促進し、またオフィスデポ社には、製品調達決定時に生物多様性への配慮を取り入れるための必要な情報やツールを提供することになります。」 またネルソン氏は、この同盟の目的は、同日に発表された同社の環境配慮製紙調達方針「新・森林・生物多様性保全分野」にも反映されていることを明らかにしました。

この同盟およびオフィスデポ社の環境配慮製紙調達方針に生物多様性保全の主旨が取り入れられたことは、自然保護団体と同社が、10ヶ月間以上もの協働をした成果です。協働の内容は以下のとおりです。 *地権者、管理者そしてオフィスデポ社への納入業者、同社販売コンプライアンス職員達が直面している、森林・生物多様性保全に関する問題点を明確にすること。

*希少かつ破壊の脅威に瀕している森林と、生物多様性的に希少な価値を持つ森林に対するオフィスデポ社の配慮方針の実行を促進する一方で、これらの問題点に働きかけるようなプロジェクトを形成すること。 *組織の透明性と説明責任を果たすというオフィスデポ社の目標に合致するように、同盟の参加者達は活動内容を毎年見直し、取り組みの進行状況及び結果を公表すること。

参加団体によって実施されるプロジェクトには、以下の4つの優先分野があります: *森林管理向上の科学的情報の充実: アメリカの西海岸北西部及び南東部とカナダ・ブリティッシュコロンビア州などの地域で、危機に瀕している何百もの森林樹種と自然の生態系を識別して管理することにより森林関係者や地域のコミュニティに役立つデータを開発します。危機に瀕する種やエコシステムのデータを管理する情報システムの改善にも援助資金は役立てられます。 *科学的根拠に基づいた生物多様性の保全方法の改善・応用:自然資源のリスト作成により保全すべき森林生態系に優先順位を付け、生物多様性に富むエリアを識別して保全します。対象地域には、カナダの亜寒帯森林とブラジルの大西洋沿岸森林地域が含まれる見込みです。 *環境にやさしい製品調達実践の強化: 国内及び海外での製品調達元の決定と販売のコンプライアンス・プロセスに自然保全規準を取り入れる為の手法とツールの開発。 *森林管理者・科学者のトレーニング: 森林関係者、自然保全の専門家そして地権者を対象にしたデータ・手法・ツールの利用方法を教えるワークショップ。

「優れた判断には、優れた情報が必要である。」とネイチャー・サーブ代表兼CEOのマーク・シェイファー氏は語っています。「森林樹種とその生息地に関する科学的な理解を深めることにより、我々は、森林管理者達がこれらの貴重な資源をより良く保全するためのサポートが出来る。オフィスデポ社の支援は、この目標をさらに促進させてくれる。」

「製紙流通におけるの多々な企業の関与を通じて、森林保全に関する決定事に本同盟が積極的に関与することを願っています。」とザ・ネイチャー・コンサーバンシーの代表兼CEOスティーブ・マコーミック氏は言っています。「我々は専門性の発揮により、森林管理の意思決定における科学知識と最先端の生物多様性保全を組み込むことに寄与します。」

多くの森林関係業者および製紙会社が健全な保全活動の実施に意欲的ですが、そのために必要なツールや方法、科学的な情報は必ずしも十分かつ理解されているとはいえません。 このプロジェクトの目的の一つは、森林樹種、生態系における計測可能な保全効果を及ぼすとともに、オフィスデポ社への納入業者と地元コミュニティを可能な限り最大限巻き込むことです。

オフィスデポ社は既に主要な納入業者(Abitibi Consolidated, Bowater, International Paper and Weyerhaeuser)と北米森林認証システム (CSA International, The Sustainable Forestry Board -持続可能な森林イニシアティブの独立管理団体- and The Forest Stewardship Council) に説明を行い、フィードバックを依頼する一方、プロジェクト進展の為の戦略を構想し始めています。

生物多様性ホットスポット中で最後まで残っている原生森林を守り、経済的機会を地域住民に与えるためにパルプ材と製紙の供給者と購入者が取り組むためには、保全科学とビジネス界の創意工夫による協働が必要です。」とコンサベーション・インターナショナルの会長兼CEOのピーター・セリグマン氏は語っています。

当同盟への参加団体は、製紙商品向けの木材生産が重要な役割を占めている世界の温暖、熱帯、亜寒帯地域における自然資源管理と土地利用法において、それぞれの得意分野、活動地域、科学知識と経験を、計測可能な保全効果の達成に向けて協力していくことに合意しました。この全プロセスを通して、この同盟の目標を分かち合い、関心の高いステイクホールダーに幅広く働きかけていきます。


(翻訳・CIボランティア 中尾美和)