コンサベーション・インターナショナルの物語
ナレーション:イドリス・エルバ 制作:コンサベーション・インターナショナル (CI) 「コンサベーション・インターナショナルの物語」は、世界各地で地球の保全に取り組む、私たちの活動を映画のようなストーリーテリングでご紹介します。 ナレーションは、映画「マイティ・ソー」シリーズや「パシフィック・リム」などに出演し、英BBCドラマ「刑事ジョン・ルーサー」、また「ビーストオブノーネーション」で、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した、イドリス・エルバ。組織の活動方針を決定する、理事会メンバーの一人でもあります。同じく理事の一人であるApple副社長のリサ・ジャクソン氏、また、元ニュージーランド首相で現在CIフェローであるジャシンダ・アーダーン氏なども登場。持続可能な世界へ向けて、それぞれの立場で取り組んでいることやその想い。どうぞご覧ください。 【出演】 M.サンジャヤン コンサベーション・インターナショナルCEO パトリシア・ズリタ コンサベーション・インターナショナル、チーフ・ストラテジー・オフィサー ダニエラ・ライク コンサベーション・インターナショナル、フィールドプログラム エグゼクティブバイスプレジデント ジユント・ウユンカル コンサベーション・インターナショナル、アマゾン先住民女性フェローシップフェロー リオン・テテ 南アフリカ、ウェルヴァディエンドファーマーズ協会会長 ジャシンダ・アーダーン ニュージーランド元首相 イバン・ドゥケ・マルケス コロンビア元首相 リサ・ジャクソン アップル副社長、環境・政策・ソーシャルイニシアティブ担当バイスプレジデント チャンラ・ソン/ イン・コイ コンサベーション・インターナショナル ・カンボジア
自然を守ることは、人間を守ること。
コンサベーション・インターナショナル・ジャパンは、自然保護を通じて、持続可能な社会を実現することをミッションとして1987年に米国で創設された国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)の日本法人です。日本社会の真に持続可能な発展を後押しするため、世界各国のチームと連携しながら、気候変動問題や海洋保全、ネイチャーポジティブな経済に取り組んでいます。
大切にしている価値観
コンサベーション・インターナショナルは、情熱(Passion)、誠実さ(Integrity)、協働(Teamwork)、尊重(Respect)、不屈(Courage)、そして希望(Optimistic)という6つのコアバリューを掲げています。これらの価値観は、コンサベーション・インターナショナルの使命を遂行する上で、最も重要視する行動様式や姿勢を表します。6つの価値観は私たちの国際的なアイデンティティを確立し、世界のどこで活動していても、組織としての一体感を深め、互いに尊重し合い、共に目標へ向かうための仲間意識を育むための不可欠な要素となっています。
今、地球で起こっていること
世界の森林面積は、2020年までの30年間で約1億7800万ヘクタール(日本国土の約5倍)減少しました(※FRA2020) 。主な要因は、大規模開拓、違法伐採、火災などです。特に熱帯地域における森林減少は、農業開発によるものとされています。
16世紀以降、680種以上の脊椎動物が絶滅しました。現在、両生類の40%超、サンゴの約33%超、海洋哺乳類の1/3超、爬虫類の1/5超が絶滅の危機に瀕しています。人間活動による生息地変化が生物多様性損失を加速させています。(※IPBES2019)
世界の監視対象となっている海洋漁業資源のうち、37.7% が2021年の時点で持続不可能なレベルで漁獲されています。2019年の35.4%から増加しており、過去数十年の増加傾向が続いていることが分かっています。(※FAO/SOFIA2024)
重点的に取り組む分野
自然は、私たちの命の源です。空気、水、食べ物、どれも自然が与えてくれるもの。
だからこそ、私たちはこの大切な自然を守っていくための計画を立てています。
自然を活用した気候対策
地球温暖化の原因となる炭素を吸収・貯蔵する自然を守るために、企業や政府と連携しています。具体的には、経済活動が森林に与える影響を考慮するよう働きかけたり、自然保護の取り組みに民間からの投資を呼び込んだり、さらに地域住民や先住民族コミュニティが所有する土地の生態系を守るための支援策を実施しています。
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海洋保全のスケールアップ
世界の海洋保護区の面積を倍増することを目指すと同時に、持続可能な漁業の新しい方法を開発しています。それらを実現するために、各国が自国の海域を保全・監視できるよう支援したり、沿岸の生息地を気候変動対策に含めるよう働きかけたり、水産物業界における破壊的な漁業慣行の変革に取り組んでいます。
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ネイチャーポジティブな経済
人と自然それぞれにとって特に大切な場所で、自然を守りつつ地域が自立できる経済を推進しています。具体的には、自然保護のための新しい資金調達の仕組みを構築したり、資源と需要のバランスを取りながら、大切な自然資源を守りつつ生産もできるモデルを開発することで、ネイチャーポジティブな経済を実現しています。
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私たちが目指す世界
(ビジョン)
人と地球のすべての生命に長期的な恩恵をもたらしてくれる自然を守り
尊重し続ける社会
健やかで繁栄した世界を
私たちは目指します
私たちの使命
(ミッション)
科学、パートナーシップ
そして世界各地での実践に基づき
次世代に豊かな自然を引き継いでいく社会を実現し
人類の幸福に貢献します
CEOからのメッセージ
コンサベーション・インターナショナルは、これまでにあったような経済活動と環境保全の対立構造を覆す、自然の価値を高めて保全活動を自立させるという、新たなパラダイムを作り上げています。今私たちは、10年前には想像もつかなかったスピードと規模で、世界各地の貴重な生態系を守っています。
自然を大切に思う心は強力なものですが、世界の危機を救うには十分ではありません。私たちは自然の価値も同時に捉える必要があるのです。
もし、木が切られるよりも生きていることに価値があることを証明できなければ、人びとは木を伐り続けるでしょう。コンサベーション・インターナショナルは、たとえば、淡水が健全な森林からもたらされていることを実証します。海洋保護区やマングローブ林が人びとの食料を供給していることを示します。気候変動は、実際には商品のサプライチェーンに関係していることを検証します。
それらを大規模に実証することで、社会が必要とするモノの生産と自然保護を結びつけることができます。
そして、自然は、未来になればなるほど、その価値を増していくものです。
私たちはみな困難な時代に生きています。しかしそれは今、最大限の努力をする機会でもあるのです 。
そして、私は、日本が新しい世界のルールメイカーとなる期待を持っています。
皆さんの創造力と尽力が、この惑星を守るカギです。
共に、未来への希望を作っていきましょう。
M.サンジャヤン
コンサベーション・インターナショナル CEO
カントリー・ディレクターからのメッセージ
今、世界中で記録的な猛暑、壊滅的な山火事、強力な台風、海面上昇、干ばつなど、気候変動が深刻な被害や食料・水不足、広範な破壊を引き起こしています。生物多様性の損失も加速しています。
2023年だけで、気候災害による損失は2,000億ドルに達し、数千人の命が奪われました。人為的な気候変動がこのまま進めば、2050年までに世界のGDPが18%減少するリスクがあります。
今こそ、共に大胆なパートナーシップを築き、経済と環境が共存する未来に向けての一歩を踏み出しましょう。
ジュール・アメリア
CIジャパン、カントリー・ディレクター
■組織概要■
コンサベーション・インターナショナル (CI)
設立: 1987年
本部: 米国ヴァージニア州アーリントン
オフィス: 全世界31カ国58か所
スタッフ: 全世界1500名以上
CEO: M・サンジャヤン
COO:ジュリアス・コート
シニアスタッフ一覧 >>
一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン (CIジャパン)
設立: 1990年
所在地:〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-6日比谷パークフロント19F
アクセス:
都営地下鉄三田線「内幸町」駅 A6出口 直結
東京メトロ千代田線・日比谷線・丸ノ内線「霞ヶ関」駅C4出口 直結
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅9番出口 徒歩5分
JR「新橋」駅 日比谷口 徒歩9分
電話番号: 050-1754-5679
※旧番号 03-5315-4790から変わりました。
Email: japan@conservation.org
代表理事: リチャード・ジェオ
理事: メイザニ・イルマディアニー
理事: 日比 保史 (社外)
カントリーディレクター:アメリア・ジュール
<業務内容>
•保全事業の形成・実施・支援
•気候変動と生物多様性などに関わる政策提言
•途上国の持続可能な発展への支援
•企業のサステナビリティ戦略アドバイス
•広報・普及・啓発