​​​
フィリピン・キリノ州の森林カーボン・プロジェクト
 
 
© Yoji Natori/CI
 ​
フィリピンは、生物多様性ホットスポットです。固有種が多く、生息種数も豊富なため、特に生物多様性が高いメガダイバーシティ国にもあげられていますが、同時に、最も危機にさらされているホットスポットでもあります。キリノ州の位置するシエラ・マドレ山脈は、フィリピン国内の森林が激減しているなか、比較的広範囲に天然林が残され、フィリピンに生息する生物種の45%が生息しています。また、水力発電、生活・農業用水の供給源として、周辺住民の生活を支える水源地として重要な役割をになっています。現在、地元の主な収入源は農業です。しかし、これまでの農業活動で土壌劣化が進み、生産性は低下しており、さらに近年の洪水や干ばつの増加により、安定した収入が得られなくなっています。この地域の約半数の世帯が年間1,000ドル~2,000ドルで生活しています。

キリノ州政府は、地域の人々の持続的な生活のため、残された森林の保全と荒廃した土地への植林を含む土地利用計画を策定しています。
CIは、その実現に向け、フィリピン環境天然資源省、地元政府と協力し、現地の調査と地元住民へのコンサルテーションを2002年から行ってきました。

CI
の森林プロジェクトは、地元住民の貧困削減を常に目指しています。キリノ州のプロジェクトでも、自生種を用いた植林に果樹を植えるアグロフォレストリーを組み合わせることで、果物の販売から新たな収入が地元住民にもたらされる予定です。しかし、日々の生活に追われる地元住民にとって、数年先の収入のために土地を整備し、苗を買い、育てることはほぼ不可能です。キリノ州のプロジェクトでは、植林で吸収される二酸化炭素をボランタリー・クレジットの形にすることにより、地元と主に先進国の企業や個人をつなぎ、植林とその管理を実現可能なものにしています。

プロジェクトでは、日本のカーボンオフセットプロバイダーであるモア・トゥリーズの協力により、
2010年までに177ヘクタールに対して植林を行っています。この林で、2028年までに約4万トンの二酸化炭素の吸収が見込まれています。モア・トゥリーズを通じて、日本の企業・個人の行動が、キリノの森と地元の方々、そして地球環境に大きく貢献することになります。

本プロジェクトは、二酸化炭素削減と同時に、地域社会と生物多様性など様々な面で大きなプラスな効果をもたらすとして、第三者審査を経て
20106月、CCBスタンダードによるゴールド認証を取得しています。

​【モア・トゥリーズが作成した本プロジェクトのビデオ】​ 

Plant "a Tree" in Philippines~まずは1本~​   Plant "a Tree" in Philippines​~母なる大地~​