各国が気候変動への対応に向け結束、森林減少を終わらせるための道筋、カンクンにて生まれる。

12/10/2010

歴史的な地球規模での合意を達成。

2010年12月11日 (メキシコ・カンクン):コンサベーション・インターナショナル(CI)は森林の減少と劣化による排出を減少させるメカニズムである「REDD+」(注1)が、国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)において公式に採択されたことを歓迎します。この決定は、今までの世界における森林減少に対する取り組みを、世界的な目標達成に向け前進させるための、大きな変革をもたらすでしょう。

今回の交渉では歴史的な文書の採択に合意しました。世界の国々が気候変動を最低限にとどめる努力をし、既に起きている気候変動の影響に適応していくための枠組みを示したのです。2012年以降の野心的な枠組みの形成に向け、カンクン合意はスタート・ポイントとして、正しい方向性を示しました。

CIの気候変動統括上級執行役員であるフレッド・ボルツは、「本当に歴史的な瞬間です。地球上の国々が、気候変動の課題に立ち向かうために、生物多様性や生態系サービスを支えている森林と、森林に依存して生活するコミュニティや全ての人類を守りながら、豊かに息づく地球上の森林による恩恵を、将来世代に受け継いでいくための方法を示したのです。」と述べています。「長期にわたる森林保全への取り組みの後、私たちはついに森林減少を止めるための行動の世界的な枠組みに到達しました。自然に頼って生活する脆弱な人々とコミュニティに対し、森林を守り生態系を維持することは、長期的な適応策を供給することもできるのです。」
さらに、締約国はグリーン気候基金の創設に合意しました。 REDD+等を含む全ての気候変動に関する取り組みに対し、2020年までに、年間1千億米ドルを拠出するという内容です。この金額は良いスタートであると言えるもの、REDD+を確固とした取り組みとして拡大し、気候変動に現実的に対応していくためには、長期的にはより多くの金額が必要となります。

気候変動の影響は、既に地球と地球上に住むあらゆる生命の健康と福祉に損害をもたらしています。過去10年、世界はメキシコの国土の半分にあたる面積の熱帯雨林を失いました。毎年1400万ヘクタールの熱帯雨林が焼失した結果、膨大な生物種が絶滅していると言われています。  
また今回の決定では、カンクンの適応策枠組み(フレームワーク)が生まれ、途上国による適応への支援を約束しました
カンクンで合意された適応策枠組みは、気候変動の影響への適応に直面している脆弱な人々と生態系を守るため、重要な第一歩です。CIの気候政策ディレクターのレベッカ・チャコは、「本枠組が真に意味のある適応策としての行動を発揮するためには、新しく追加的で、十分な資金的支援が重要です。」と述べています。

今回の会議の成功は、気候変動の会合に新たな息吹を吹き込み、世界に国連気候変動枠組み条約の重要性を再認識させることとなりました。カンクン合意は、来年の南アフリカ・ダーバンで開催される会議への道筋を示しました。一方、法的拘束力のある合意や、残された課題は再び持ち越される結果となっています。

CIジャパンの気候変動プログラム・マネージャーの山下加夏は、「2011年前半までに、各国が自国で削減目標や実行計画に意欲的に取り組むとともに、特に先進国は様々な支援策を準備し、法的枠組みのある合意の実現への準備をすることが重要です。ダーバンに向け、世界各国のCI事務所と連携の上、条約の前進に向け取り組んでいきたい」と語っています。

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(注1)REDD+とは: 森林の減少と劣化に由来する排出の削減に「加え」、森林の保全、持続可能な管理と炭素吸収の強化を含む取り組み。自然林の減少と劣化を食い止め、その回復と、永続的な保全を可能にするための補償を供給することを目指している。REDD+戦略の取り組みは、炭素貯蔵の保全に留まらず、環境、社会、経済的にも大きな便益を供給する可能性を持っており、国連気候変動枠組み条約が目指す持続可能な発展目標と一貫するとともに、ミレニアム開発目標(MDG)の達成に貢献するものです。www.conservation.org/redd

 

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