南アメリカ
 
 
 
© CI/Photo by Haroldo Castro
 
 
南米は、最も多様性のある大陸です。南米には、世界の生物多様性ホットスポットのうち5か所が存在し、また地球上で最大の熱帯原生地域があります。それらに挟まれた南米の多様な地域には、生命にあふれたかけがえのない生態系が存在し、その自然はこの大陸の至る所で人々のために数え切れない無償のサービスと資源を生み出しています。たとえば、私たちの生存に最も基本的に必要とされるもののひとつ、すなわち淡水を世界中で最も大量に供給しています。

この大量の水の蓄えは、北はギアナ地域から南はブラジルの高地まで広がる世界最大の熱帯雨林であるアマゾン川流域に存在します。アマゾン川流域の一部には何世紀にもわたり様々な先住民の集団が住んでいますが、この地域以上に自然がよく保たれているとされる原生地域はありません。

しかしながら、南米12か国間の取引向上を目的として現在提案されているこの大陸のインフラ整備が持続可能な方法で設計されない場合、この状態は劇的に変わる恐れがあります。南米各国政府は通信、エネルギー、輸送の改善を提案していますが、これによりアマゾン川は寸断されてしまいます。環境保護に関わる人々は、特に太平洋岸と大西洋岸を結ぶ何本もの道路建設計画がさらに新たな開発地域を作ることにつながることを懸念しています。 

アマゾン川の環境変化の影響は南米大陸全体に及ぶ可能性がありますが、この大陸は道路ではなく自然のランドスケープによって密に繋がっています。大陸中の重要な河川に流れ込む水を生み出すアンデス山脈の雪を頂いた山頂や氷河みまがなければ、南米の生物多様性は違ったものになり、これらの自然資源に依存する人や植物、動物に影響を与えるでしょう。

南米の健全な森林や豊かな天然資源を保護することは、私たちの大きな目標の一つである、地球の気候変動を抑制する最も効果的な方法のひとつかもしれません。



  スリ​ナム

  スリナムは、世界でもっとも広大な手付かずの熱帯雨林のいくつかを保護区化
  する取り組みにより、一歩先を進んでいます。






 ベネズエラ​​

  ベネズエラは、アンデス山脈や平野部、およびカリブ海地域において、生物学的
  および文化的に重要な地域を有しています。


 


 

 
 
ブラジル
ブラジルでは広大な土地が未踏査であり、素晴らしく変化のある自然のランドスケープは、科学者にとって広大な活動の場といえます。自国の土地の保護に関して、ブラジル政府は環境保全分野のリーダーとして知られています。
 
 
コロンビア
コロンビアの地形は、目もくらむような山の頂、自然のままの海岸、深海、そして熱帯林などのイメージが浮かびます。これらは地球上で最も感動的な動植物の生息地に含まれます。
 
 
エクアドル
高地から熱帯林、そして世界的に有名なガラパゴス諸島まで、エクアドルは対照的なものが研究できる場所です。残念ながら、エクアドルでも世界中の国々と同様の環境問題に直面しています。
 
 
ガイアナ
ガイアナは、南米で唯一英語を公用語とする国です。人口は100万人以下と少なく、そのために環境も良好に保たれています。
 
 
ペルー
南米大陸西海岸中北部に位置するペルーには、圧倒されるような山の頂から、太平洋岸のかなたまで、84以上の識別可能な生態系が存在しています。