ヨーロッパ・中央アジア
© CI/photo by Russell A. Mittermeier 
 

ヨーロッパは、危機にさらされている土地やそこに生息する種、またその土地がもたらす天然資源に依存する人々の保護に尽力しています。温室効果ガスの排出を削減し、世界で最も貴重な場所を保全するため、大小様々な取り組みが行われています。

現在、2万台の共用自転車がパリの街のあちこちを走っています。街を走り回るのは簡単です。まずある場所で自転車を拾い、乗り、別の場所で乗り捨てるだけです。ひとりひとりのこうした選択が積み重なり、地元で大きな効果が生まれます。また、フランス開発局は、クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)6つのドナーのうちの1つであり、地球上で最も危機に瀕していて、かけがえのない場所である生態系ホットスポットでの保全に資金提供することで世界的に影響を与えています。ドイツの国営開発銀行であるKfWも最近CIと共同で、保護地域の創設や地球の天然資源管理のために資金を割り当てています。

天然資源が豊富であればその地域の人々も豊かであるということをヨーロッパは十分理解しています。中東もこの関係はわかっていて、淡水や豊富な石油と同様、天然資源がどれほど重要であるかを理解しています。一国の経済が繁栄するには、その環境が良くなければなりません。

しかし、ヨーロッパ、中央アジア、中東では、自らの環境問題に直面しています。この地域には生物多様性のホットスポットが4か所存在しています。いずれもかけがえのない貴重な場所です。カフカス山脈​およびイラン・アナトリア高原では、一部が不安定な状態にあるため、この地域の驚くべき野生生物が脅かされています。独特な砂漠の多様性を擁し、サウジアラビア、イエメン、オマーンの一部にも及ぶ乾燥したアフリカの角では、本来の自然のままの地域は5パーセント以下となっています。ヨーロッパの保養地である地中海地域は、沿岸地域の過剰な開発により危機に直面しています。

しかしながら、現在は、中東、中央アジア、ヨーロッパの革新的な専門家が協力して、地域的また世界的にこの地球を守るための取り組みに不可欠なパートナーのチームを作り上げています。