トゥンベス・チョコ・マグダレナ
​A flower from the Tumbes-Choco region of Ecuador.
© CI/Photo by Haroldo Castro
 

中央アメリカの最南東部から南アメリカ大陸の北西部にまで拡がる地域で、北を中央アメリカ、東を熱帯アンデスという2つのホットスポットに隣接しています。ハゲクビカザリドリ(bare-necked umbrellabird)や、色鮮やかなヤドクガエル(brightly-colored poison dart frogs)などが現地固有種で、エクアドル南部やペルーの極北に生息するハジロシャクケイ(The white-winged guan)は深刻な絶滅の危機に瀕しています。これらの生物種は都市化、密猟、森林減少などが脅威となっています。エクアドル沿岸部のマングローブ林では、急速に破壊が進み、元々の面積の2%が残るのみとなっています。




概説

トゥンベス-チョコ-マグダレナ・ホットスポットは中央アメリカ南東端から南アメリカ北西端まで全長1,500kmに広がり、アンデス山脈の西側の海岸に沿った面積274,597km²の領域を占めています。以前はチョコ-ダリエン-ウエスタン-エクアドル(Chocó-Darién-Western Ecuador)ホットスポットと呼ばれていましたが、その後に北コロンビアの数ヶ所の新しい地域、特にマグダレナ渓谷を含むように拡大したために、現在の名称で呼ばれています。

ホットスポットは、パナマ運河から、パナマのダリエン県の湿潤林と乾燥林地帯まで、南と東方向に延び、コロンビア西部のチョコ地域やエクアドルの西海岸沿いの湿生林地帯を抜け、エクアドル東部とペルーの極北西部の乾燥林地にまで拡がっています。その一部は、東方面にシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタに及ぶカリブ海沿岸の乾燥林を通ってコロンビアの西部・中央部の山岳地帯の北域まで拡がり、また南方面にカウカ渓谷とマグダリア渓谷まで続いています。それ以外にも、西側は大西洋に隣接し、また東側はアンデス山脈の西側斜面の標高1,000mの等高線に隣接しており、これは熱帯アンデス・ホットスポットとの境目となっています。これらの大陸領域に加えて、コロンビア沖のマルペロ島やエクアドル沖のガラパゴス島もこのホットスポットに含まれています。

このホットスポットは様々な生息環境を有しています。その範囲は、マングローブ、砂浜、岩石海岸、海岸原生地から、コロンビアのチョコ地域にある世界で最も湿潤な熱帯雨林にまで及んでいます。また、このホットスポットには南米で唯一の沿岸乾燥林も含まれています。比較的平らな海岸平野全体に多数の小さな山系が分散しているために、この地域に固有な“島”が進化しました。一般的に、このホットスポットは2つの主要な植物地理学的地域に分けることができます。北部のチョコ/ダリエン湿潤森林地域と、南部のエクアドル/ペルーのタムベシアン乾燥林地帯です。