マドレア高木森林
​An acorn woodpecker in the Madrean pine-oak woodlands hotspot, Arizona, USA.
© CI/Photo by Will Turner
 

バハ・カリフォルニア山脈とアメリカ合衆国南部に囲まれた、険しい山岳地帯や高い起伏、深い渓谷からなるホットスポットです。メキシコ全体の植物種の4分の1が生息しており、そのほとんどがここでしか見ることができません。ミチョアンカンにあるマツの森は、毎年大移動を行う何百万匹ものオオカバマダガ蝶の越冬地として有名です。

残念なことに、松の過剰伐採による、森林破壊が、この地域の生息環境破壊の主な原因となっています。





概説

マドレア高木森林のホットスポットは、東西にシエラマドレ山脈、メキシコ横断火山帯、南部山岳地域、オアハカ州北部山岳地域といった、メキシコの主要な山脈と、そこから離れたところにある、バハ・カルフォルニア半島(シエラ・デ・ラ・ラグーナ周辺)の山頂を含んでいます。 ホットスポットの大部分の461,265 km²の地域はメキシコ内にありますが、アメリカ合衆国の南部(南部アリゾナとニューメキシコにかけて、約40もの山が連なっているため、マドレアのスカイアイランドとして表現されています。)

マドレア高木森林は、ゴツゴツと岩が多く、高くそびえ立った山々に、深く険しい峡谷に囲まれていることから、地理的に複雑な歴史があったことをうかがい知る事ができます。メキシコ横断火山帯は西から、メキシコ中央部を抜け東へ走っており、シエラマドレ山脈を東西につなぎ、標高5,747 mのピコ・デ・オリザバ(Pico de Orizaba)と、同5,452mのポポカテペッティ(Popocatépetl)と並び、ホットスポットの中で、最も標高が高い山としても知られています。ホットスポットの気候は主に温暖ですが、傾斜と方位にかなり影響を受けて、年間降雨量は500mm~2,500mmと、ばらつきがあります。

マツとオークの森林はホットスポットの中で特有の植生タイプで、マツ(Pinus)あるいはモミ(Abies)どちらか単一樹種から、ほぼ純林のオーク(Quercus)まで、様々です。この2つの極めて異なる地域の間に、ある種が他の種より優位を保ちながら、様々な種が交じり合っています。例えばマツとオークの森林地帯は、広大な植物相(一般的に熱帯で乾燥している)に囲まれているおかげで、内陸に分布しています。この特徴は、特にメキシコ高地北部とマドレアのスカイアイランド諸島で見ることができます。