ウォーレシア
​Crested black macaque ape (Macaca nigra) in north Sulawesi, Indonesia
© CI/Photo by Robin Moore
 
インドネシア東部を中心としたウォーレシア・ホットスポットは、極めて多様な動植物相を有しており、生物多様性保全のためには、各島に自然保護地域を設立することが必要です。熱帯アンデスに次ぐ固有鳥類種の豊富さを誇りますが、比較的陸域面積が狭いことから、単位面積あたりの多様性は、極めて高いと言えます。世界最大のトカゲであるコモドドラゴンは、コモド島、パダール島、リンチャ島、フローレス島にのみ生息しています。

残念ながら、ウォーレシアの森は人口増加により減少しています。この森林破壊は、増えすぎた住民を居住者の少ない地域へ移住させようと提案された政府の住民移住計画により引き起こされたのです




概説

ウォーレシア・ホットスポットは、ジャワ島、バリ島、ボルネオ島より東側と、ニューギニアと東チモールの西側にあるインドネシア中心部の島々です。陸地全体で338,494 km²を占めるこのホットスポットはスラウェシ島やモルッカ諸島、小スンダ列島も有しています。

ウォーレシアは、インドネシアにあるもう1つのホットスポットのスンダランドとはウォーレス線によって区分されています。ウォーレス線とは、インド-マレーシアとオーストラリアを分ける生物分布境界線です。この境界線とホットスポットの名前は19世紀のイギリスの探検家・博物学者であるアルフレッド・ラッセル・ウォーレスに由来しており、彼がその境界線の両側の植物相の違いを発見しました。

植生については、スラウェシ島とモルッカ諸島は大部分が熱帯雨林ですが、小スンダ列島の多くの地域では熱帯雨林は標高が高く風雨の影響を受けている場所で見つかっているだけで、主要な地域はユーカリの森を持つサバンナ森林地帯となっています。スラウェシ島東部のような低地には独特の痩せた超塩基性の土壌があり、鉄やマグネシウム、アルミニウム、重金属を豊富に含んでいます。このような痩せた超塩基性の土壌で育つ低地の森林には、非常に低い樹木が立ち、フトモモ科の植物が目立つようになるようです。