東アフリカ沿岸林
​A zebra in Kenya.
© CI/Photo by Gina Buchanan
 

 

東アフリカ沿岸林を形成している原生林は、小さく分断されてはいるものの、非常に高い生物多様性を有しています。世界の室内用鉢植え植物市場規模は1億ドルとも言われていますが、それを支えているのが、4万種にのぼるセントポーリアの栽培であり、それら全ては、タンザニア沿岸部およびケニアの森林で発見された種から派生したものです。

また、このホットスポットは、様々な霊長類種の生息地でもあり、この土地固有で、絶滅の危機が高いサル3種と、2種のキツネザルが含まれています。また、ケニア中央部を流れるタナ川は、非常に絶滅危機度が高い霊長類2種、タナリバーアカコロンブスと、タナリバーマンガベイの生息地です。

農業の拡大は依然として、東アフリカ沿岸林が直面する、大きな脅威となっており、土壌がやせ、人口が増加する中で、零細農業、商業的農業が、その地域の自然の生息地をますます、悪化させています。





概説

東アフリカ沿岸林のホットスポットは、アフリカの東端に沿って南ソマリアのジュバとシュベル川に沿った沿岸(川辺)林の小さ断片から始まり、ケニアを南下し、幅約40キロメートルの比較的細長い沿岸に広がっています。(内陸に約120km広がるタナ川沿いは除く)

ホットスポットはさらに南下し、タンザニアまで延び、(主要部から離れた森林は、約300km内陸に分布しています。)ほぼモザンビークの海岸全体に沿って、リンポポ川まで続いています。(その南側はマピュタダンド・ポンドランド・オーバーニーのホットスポットです)。また、モザンビーク沖のペンバ島、ザンジバル島、マフィア島、およびベザルト諸島などの沖合の島々も含んでいます。

ホットスポットの植生は、湿地林、乾燥林が複雑に交じり合い、沿岸の低木や野火極相(火災が支配的な制御要因であるような極相群落)のサバンナ森林地帯、季節性湿地帯と永久的湿地帯、およびマングローブ植生を含む沿岸の生息地などが含まれます。 沿岸の植物相は、木々で覆われていますが、つる植物も潅木、ハーブ、草地、スゲ、シダ、および着生植物と同じくらい、よく見られます。 沿岸林は、通常、標高500mまでですが、タンザニアのハンデニ丘陵では標高1,030mまで確認できます。

天候は主に熱帯ですが、南部地域の一部は、ほぼ亜熱帯気候の地域になっています。 ホットスポットは、高温で湿度も非常に高く、雨季は、北部で2(長期:46月、短期:11-12)、南部では1回(11-4月)あります。年間降水量は、沿岸林のほとんどが、9001,400mmですが、ペンバ島とマフィア島の約2,000mmから、北ケニアの約500mm/年まで様々です。