マピュタランド・ポンドランド・オーバニー(アフリカ南東部沿岸)
​White rhino (Ceratotherium simum), Ithala, South Africa
©CI/Photo by Russell A. Mittermeier
 

マピュタランド・ポンドランド・オーバーニー(アフリカ南東部沿岸)はアフリカ南東部沿岸に位置する『大断層』に沿っており、固有植物種の重要な生息地です。暖温帯に属する原生林には、600種近くの樹木種が生息しており、最も、樹木種が豊富な温帯林です。よく知られたストレリチアは代表的なホットスポットの固有種です。

ここでは、ミナミシロサイの亜種を絶滅の縁から救出することに成功しており、アフリカの自然保護活動の中でも最も有名な成功例の一つとして知られています。にもかかわらず、多くの大型哺乳類の生息地である草原と森林は、いったんは広がりを見せたものの、工業化と地元の農業、放牧地の拡大のため、新たな脅威が押し寄せてきています。





概説

マピュタランド・ポンドランド・オーバーニー(アフリカ南東部沿岸)はアフリカ南東部沿岸に位置する『大断層』に沿っており、モザンビークの最南(リンポポ川の南で、東アフリカ沿岸林地域)と、北は南アフリカのムプラマンガ州(オリファント川の南)から、スワジランド東部を通って南部の南アフリカ共和国の東ケープ州へと続いています。

この地域は植物相的にも、気候学的にも、また地理的にも複雑です。そして、固有種の多さや生物多様性が高さという点で、少なくとも3つに分けることができますが、それは、このホットスポットの名前にもなっていますが、北のマピュタランド(Tongaland)、さらに南のポンドランド、そして南西のオーバーニーになります。

この地域の地形は北には古代から続く砂丘と低地、中央部と南部には、谷間を流れる川に深く削られた起伏の激しい段々畑まで様々です。

また、ホットスポットは、スネーウ山脈、ウィンターバーグ山脈、アマトラ山脈、Ngeli 山脈、レボンボ山脈、およびNgoye 山脈などいくつもの山脈を擁し、ホットスポット西側には、南部アフリカの内陸高所地域にある高原と沿岸低地とに二分する『大断層』に隣接しています。

ホットスポットの植生は主に森林、雑木林、低木地帯、および草原から成っており、 南アフリカに現存する森林の約80パーセントはこのホットスポットに含まれています。これら暖帯林は、およそ600種の樹林の生息地であり、世界のどの地域の温帯林よりも、多様性が高くなっています。 加えて、多肉植物も非常に豊富ですが、南アフリカ西部のカルー多肉植物地域に占めている葉多肉植物とは対照的に、オーバーニー地域では、茎多肉植物が主流となっています。また、森林1種(Licuáti林)、雑木林3種、低木地帯6種そして、草原5種が、この地域に限定して生息しています。