南米スリナムが、"グリーン"な未来のための国家計画を発表 スリナム共和国、世界の気候変動危機に取り組むため、自国の広大な原生林が果たす重要な役割に基づく将来ビジョンを策定
 
 

南米北東部に位置し、一人あたりの森林面積が他国よりも広いスリナム共和国は、コンサベーション・インターナショナル(CI)の支援のもとに、意欲的な計画を今月3日発表した。永久に森林を保護し、それにより国民の生活を向上させると同時に、気候変動に対するグローバルな取り組みに貢献するための計画である。

スリナム『グリーン・ビジョン』のもとに、同国は、自国の広大な森林に蓄えられている炭素に対する支払いから得られると見込まれる収入を利用することで、環境において持続可能である経済発展を追求する。この計画は、バルセロナで行われた国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の作業部会の会合において、スリナムが同戦略の重要な支援者であるフランス開発庁(AFD)と共同で明らかにした。

環境に配慮した発展を促し、50万人のスリナム国民の福利を保障しながら、スリナムの森林を手つかずに残しておくことを助けるこの支払いの資金源には、REDD(森林伐採・劣化に由来する排出の削減)が含まれる。REDDは、12月にコペンハーゲンで開かれるCOP15で合意される新たなグローバルな合意に取り込むように提案されている枠組みである。

コンサベーション・インターナショナル会長のラス・ミッターマイヤー氏は次のように述べている。「スリナムの"グリーン"戦略が意味するものは、森林がスリナムの未来のために、そして世界のために担う大きな可能性を、国が認識したということだ。また、地球上の熱帯雨林のかなりの割合をもつスリナムが、自国の森林を保全することに対して正当で十分な対価を最終的に得るべきである、ということも意味している。しかしそれは、UNFCCCのコペンハーゲン会議において、世界各国がREDDの前進に合意するかどうかにかかっている。さもなくば、スリナムは森林伐採の経済的圧力に引き続き直面することになるだろう」

(翻訳 疋田景子)