リオ+20について
 
リオは、改革の行動を起こすことで合意した


Rio20.jpg2012622(ブラジル、リオデジャネイロ)国連持続可能な開発会議(リオ+20)が閉幕しました。私たちは、この地球の将来に希望を抱き、この街をあとにします。


会議前の期待はそれほど大きくなかったですが、会議の目的に照らしてみると、この会議はその目的を果たしたと言えます。また、政府間だけの議論以外にも重要な結果をたくさんもたらしました。
 


そのうち最も重要なことは、政府と企業が自然資本(生物多様性と生態系サービス)は、持続可能な開発の中心で、不可欠な要素であり、人類の生活を支える基礎であることを初めて明確に認識したということです。これは、これまでは開発・発展戦略の外に置かれていた環境問題をその中心に据えるもので、考え方の画期的な変化を表しています。
 

さらにリオ+20は、
「ハボロネ宣言」を掲げたアフリカ10カ国が、これまでの間違った国家開発計画の修正していく世界のリーダーとして第一歩を踏み出した瞬間として歴史に残るでしょう。この10カ国に続き、先進国と途上国の両方を含む49カ国が、国家の発展における自然資本の重要性を強調し、100の公的組織や民間、市民社会などが賛同する世界銀行の“自然資本声明”を支持しました


リオでは、ビジネスや市民社会の声や役割が重要な位置を占めました。企業が団結してリーダーシップを取ることはこれまでにはありませんでした。NGOがただ傍聴者ではなく、新しい開発のあり方を決める議題で重要な貢献をしたのもこの会議の特徴です。グリーン経済は、開発に対する制限要素でも、経済や社会福祉向上に反するものでもなく、地球上の生命にとって欠くことのできない基礎としてとらえられるようになりました。
 
また、この巨大な会議で開催されていた公式、非公式を含めて6000ともいわれるサイドイベントがメインイベントの役割を果たし、ソーシャルネットワーキングによって、1992年のリオ会議以降の考えの進展や取組の成果について広く知らしめることにつながったことが非常に重要なこととして挙げられます。成果文書では明確に書かれなかったこのような成果が、この会議の主な成果と言えるかもしれません。さらにこれらのサイドイベントの成果が集まって、今後拡大し、多方面で伝わっていくことではないでしょうか。
 
世界のリーダーたちが、自然資本(生物多様性と生態系サービス)を、持続可能な開発の中心に据える決意を何度も耳にしました。そして、参加国がそれを自国の国家勘定を介して具現化することを約束したことは、歴史的な転換点といえるようになるでしょう。今まさに、環境に害を及ぼす奨励措置や補助金の問題に対処し、負の外部性(これまでどおりの行動が環境や社会に及ぼす隠されたコスト)をバランスシートに示していかなければなりません。
 
保護地域の役割は大きく取り上げられました。特に、過去数年間に目覚しい進展がなされた海洋分野は目立ちました。太平洋諸島のキリバス共和国やクック諸島は、それぞれ41km2100km2の海洋保護区を設立しました。これら小島嶼国は、我々が依存する生態系サービスを生み出す大規模な海洋国として重要な役割を担っていることを強調しています。長年、保護地域施策のリーダー的存在であるオーストラリアは保護地域の面積を80km2から、310km2まで広大に拡大しました。これは、グリーン経済のコンセプトを強く意識したもので、リオ+20に向けた議論に触発された成果ともいえます。

いつものように、反対の意見、賛成意見があります。しかしながら、新たな社会メディアの要求によって、これまで以上にリーダーたちの誠心誠意な行動とコミットメントが求められています。
 
今回のリオ+20は、国際社会が総体として、政治的に完璧であっても実際の取組を妨げるような成果を求めることを由とせず、気候変動や生物多様性、貧困削減の対策などこれまでの合意を高い緊急性を持って実施していかなければならないことに気付いた時といえます。

発展が真に持続可能で長期的なものとするため、自然を必須の要素と位置付けるための手段と後ろ盾ができたのです。

リーダーたちは、開発の再設計スタートを切りました。われわれはどう答えていきますか? 
 

「私たちが望む未来」には、緊急で、賢く、集団的な行動が求められています。



私たちの惑星、子供たちすべての未来のために・・・