アフリカ大陸の自然環境と貧困削減を話し合うためにマダガスカルで国際シンポジウムを開催
 
 
Defying Nature's End - The African Context
自然の喪失への挑戦-アフリカ-
(アンタナリボ)- 国際環境NGO・コンサベーション・インターナショナル(CI, 本部・米ワシントンDC)は、2006年6月20日から24日まで、マダガスカルの首都アンタナリボにおいて、「Defying Nature's End - The African Context 自然の喪失への挑戦-アフリカで-」と題した国際シンポジウムを開催し、アフリカの無類の生物多様性がいかに貧困削減、疾病予防、人々の生活の向上に貢献しうるのかを議論します。

このマダガスカル・シンポジウムには、各国政府、国際機関、環境保全グループ、地元コミュニティなどから約300名が参加し、マーク・ラヴァルマナナ・マダガスカル大統領、ジェフリー・サックス国連事務総長特別顧問兼ミレニアム・プロジェクト・ディレクター、およびアフリカを中心とした世界中の環境分野のリーダーが講演を行います。また、アフリカの生物多様性が、持続的な開発、貧困削減、伝染病の防止にどのように貢献し得るかの実質的な青写真ともいえる「マダガスカル宣言」を発表します。

会議の主要なテーマは、以下の4つです。
・アフリカの生物多様性の現状と重要性
・アフリカの生物多様性が生み出すエコシステムサービスの価値の評価
・適切な自然資本の管理と貧困削減のための債務救済とは
・ミレニアム開発目標(MDGs)をアフリカ諸国が2015年までに達成するために、生物多様性を保全することの意義

さらに、環境と貧困と健康の関連についての最新の調査結果および自然から最大の便益を得るための資源管理とガバナンスに関する新戦略が発表されます。

CI会長のラッセル・ミッターマイヤーは、「自然が、最も安くて効率的な飲料水、食料、自然資源、その他のエコシステムサービスによる便益を与えてくれていることは誰も議論を挟む余地がないはずだ。難しいのは、永続的に利用するために生物多様性を保全する持続可能な方法でこれらの便益をいかに最大化するか、である。このマダガスカル・シンポジウムは、その課題に取り組むものだ」と述べています。

シンポジウムには以下の5つの総会が含まれています。これらを総合し、最終的に 「マダガスカル宣言」 を発表します。
・生物多様性におけるアフリカの重要性-機会と制約
(発表:ミッターマイヤーCI会長ほか)
・適切な自然資本の管理と貧困削減のための債務割引と投資
(発表:世界銀行、フランス開発庁(AFD)、国際自然保護連合(IUCN))
・環境と貧困と健康の関連
(スワネポール南アフリカ国立感染症研究所教授、オキアミCIガーナ代表)
・アフリカ諸国の生物多様性を機能させる-環境サービス価値と評価
(ロドリゲス元コスタリカ環境大臣)
・資源管理とガバナンス
(ラトシラルソン・マダガスカル環境治水森林大臣、ウッド・リベリア森林開発省管理ディレクター)

6月20日の開会式では、ラヴァルマナナ・マダガスカル大統領、イアン・カーマ・ボツワナ副大統領、ピーター・セリグマンCI理事長の演説、6月24日の閉会式では、「マダガスカル宣言」の発表とジェフリー・サックス国連事務総長特別顧問兼ミレニアム・プロジェクト・ディレクターの講演を予定しています。

マダガスカルは、レムール(キツネザル)を含むエキゾチックな固有の野生生物で知られています。近年、森林破壊からその独特の生物多様性を守ることへの転換を行いました。2003年には、ラヴァルマナナ大統領が保護区を2008年までに3倍の600万ヘクタールに増やすことを表明しました。その一環として、昨年12月には政府がキプロス島よりも広い範囲を保護区に設定しています。このマダガスカルの試みは、自然資源から搾取する1度きりの利益か、自然を守り永続的な利用によって経済的にも地元コミュニティにも利益をもたらす方法かの選択に直面する多くの発展途上国への参考となるでしょう。

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国連事務総長メッセージ(英語,PDF21K)
シンポジウムのウェブサイト(英語)
シンポジウムのブログ(英語)