ガラパゴス諸島が気候変動と過剰漁業により荒廃の危機に直面 マングローブフィンチ、ガラパゴスシロハラミズナギドリ、サンゴ礁、ウミガメ、海草などが絶滅の危機に。COP15 で温暖効果ガス排出削減と適応策への支援への貢献を-
 
 
(2009年12月4日)-ガラパゴス諸島の沿岸生態系は、気候変動と過剰漁業により徹底的な変化に直面しており、おそらく世界中でもっとも貴重な環境遺産であるこの諸島の何種かの海洋植物と海洋動物はすでに絶滅したおそれがあり、他の多くも深刻な絶滅の危険にさらされているという報告が、本日発刊された科学ジャーナルグローバル・チェンジ・バイオロジーに掲載されました。      

この報告により、気候変動により悪化していると考えられるエルニーニョのサイクルと、他の人間活動によ るインパクトとがあわさり、短期間でガラパゴス諸島の海洋環境を体系的に不毛にしてしまったことが立証されました。

サンゴ礁とケルプの生えた海底はなくなり、かつて多数いたガラパゴスブラックスポッテッドダムゼル(Azurina eupalama スズメダイの仲間)やガラパゴスビフカリア(Bifrcaria galapagensis 褐藻類)、 24-rayed sunster (Heliaster solaris)などの9種の海の生物種は、絶滅していると考えられます。

さらに、ガラパゴスペンギンを含む36 種も絶滅危惧種です。ダーウィンの進化論で有名なフィンチの一種、マングローブフィンチは個体数が200 のみとなっており絶滅が危惧されます。この鳥はマングローブのある地域だけでしか生きられませんが、その地域は気候変動により危機にさらされています。気候変動により、この地域でこのような破壊的な状況がより頻繁に極めて深刻に起こると予測されています。

共著者の海洋問題の第一人者であるシルビア・アール氏は、「固有の野生生物が変化の先端で生きているガラパゴス諸島では、気候変動と過剰漁業が重なった負荷を世界中でもっとも明確に読み取れる場所です。数十年にわたる研究データは、最近の漁業の影響がガラパゴス諸島のバランスの取れたシステムをより脆弱にしていることや、環境状態の人為的な改変を示しています」といいます。

また、共著者のひとり、コンサベーション・インターナショナルの東部熱帯太平洋地域海洋保全ディレクターのスコット・ヘンダーソン氏は、「もし、最も有名で大切にされた世界遺産において海洋生物種が絶滅 したら、あまり研究が進んでいない世界のほかの地域でいったい何が起きているのでしょうか。いまこそ、わたしたちは、海は、グレートプレーンズの大平原のように限りがあるものだと知るべきときです。 豊かな海を守るためには、気候変動のスピードを遅らせ、大規模できちんと管理された海洋保護区(MPA s)とMPAs 周辺での適切に管理された漁業を行う努力を増やす必要があります」と述べています。

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