国連の気候変動交渉の新たな議題は“水”
 

               ~水の危機は人間の危機~

【南アフリカ共和国、ケープタウン2011年3月22日】
アフリカの水は気候変動の影響が激しく、今後10年、水不足はさらに深刻化し、複雑化していくとして、国連の気候変動枠組み条約機関は水問題を、開発援助、気候変動影響への適応策、温室効果ガス削減などに統合して取り組んでいく必要があると公式に発表した。これは、ケープタウンで3日間にわたる国連人間居住計画主催の“水の日国際会議”に出席したアフリカ各国の首脳と水の専門家による共同宣言である。

アフリカ6カ国(南アフリカ、ジンバブエ、マリ、カメルーン、リビア、タンザニア)から集まった水、農業、環境各分野の担当大臣が会合を持ち、次回の気候変動枠組み条約会議(COP17に水関連のテーマの議題を取り上げるべく、ロードマップの作成を行った。今回の会合は新たな政府間同盟である
Global Water & Adaptation Action Alliance(GWAAA)や、ストックホルム国際水機関/Stockholm International Water Institute(SIWI)、コンサベーション・インターナショナル(CI)などの環境団体や開発銀行らが開催した。

“人々は水の変化によって気候変動の直接的な影響を実感しながら、少しずつ、十分にあったはずの清浄な水が入手できなくなるだろう。気候変動は必然的に水の変化であり、気候変化し続けるにつれて、なおも持続不可能な方法で水を得ようとすれば、貧しい国はさらに貧しく、川、湖、湿地には取り返しのつかない損害をもたらすだろう。”と、SIWIスタッフ兼Water and Climate Coalitonのアンダースベルンテルス氏は語る。
アフリカ全土では、降水量や気温の変化がすでに、健康面や農業、漁業、生態系の劣化に負の影響を与え始めている。多くの研究者は、すでに、地溝湖やオカヴァンゴ湿地帯、コンゴ、マラ、ナイルに代表されるような大河を抱えるアフリカ全体に、漁業や人々の生計、生態系など、様々な気候変動の影響を報告している。

”今年、COP17は南アフリカで開催されるが、アフリカで開催されるからこそ、水問題を取り上げる意義は大きい。アフリカ人は、都市を成長させ、エネルギーや食料をもたらし、人間の生計手段や生態系をすでに影響が出始めている気候変動に適応させていくためには、水がいかに重要であるかということを知っている。水は次回ダーバンで開かれる
COP17 の議題に挙げるべきである。”と、CIの職員であり共同代表であるジョン・マシューは語る。

                  **

詳しくはこちらのリンクを参照下さい。
www.conservation.org/freshwater

画像はこちらからダウンロードいただけます。
http://smu.gs/hHvF0C

 

<クレジット>コンサベーション・インターナショナル(CI)提供

としてください。


■お問合せ先
一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 白井・磯部

Patricia Yakabe Malentaqui, International Media Manager
 (米国)
pmalentaqui@conservation.org
office: +1 703-341-2471   cell: + 1 571 225 8345

John Matthews, Freshwater Climate Change, Conservation International
j.matthews@conservation.org
 (ケープタウン)
tel: +1 703 623 1333  


The Global Water Adaptation Action Alliance(GWAA)-世界銀行はじめ、援助機関や環境団体がパートナーとなり2010年設立された組織。気候変動の影響を考え、持続可能な水資源管理を促進することに貢献している。なお、GWAAA事務局は世界銀行とコンサベーション・インターナショナルによって運営されている。

The Stockholm International Water Institute (SIWI)-世界の深刻化する水問題に取り組むことに貢献する独立した第三者政策機関である。SIWIは、バックキャスティングの視点と科学的な知見を統合した政策を促進し、世界の水資源を持続可能な方向へ推進し、持続可能な発展と貧困削減に向けて取り組んでいる。