エクアドル奥地の山脈で、科学者が新種の生物を多数発見
 
 
(6月16日 バージニア/米)- コンサベーション・インターナショナル(CI)は、エクアドル東南部のコルディジェラ・デル・コンドールの山岳森林で科学的調査を行い、4種の両生類、1種のトカゲ、7種の昆虫の新種などを発見したと発表した。ペルーとの国境に近いこの地域は、近年の国境紛争の現場でもあるが、生物学的、生態系的、そして社会的にも重要な地域である。

主な調査対象地となったナガリンツア河上流域は、アンデス山脈のほかの地域と地理的に隔たれており、この地独特の固有の生物種の進化が促されてきた。

新種と見られる生き物は、映画のE.T.に似たサンショウウオや小さなヤドクガエルを含む4種の両生類、1種の美しいトカゲ、7種の昆虫である。CIは、この発見により、エクアドル政府がこの地域の保全を強化することを期待している。この地域は、エクアドルとペルーの長い間の国境紛争後、1990年代末に紛争を終わらせるためにつくられた「平和の公園(peace park)」に近い。

調査は、CIエクアドル事務所と、Arcoiris基金やエクアドル・カトリカ大学Pontificia などのパートナー団体とCIのRAPプログラムによって2009年4月に実施されたもので、ゴードン&ベティ・ムーア基金、ムラゴ基金の保全プログラムおよびレオン&トビー・クーパーマン基金が資金を支援した。

CIのRAPプログラム・バイスプレジデントのリーアン・アロンソは、「私たちが調査で発見した生物は、魅力的でこの地域の生物学的な重要性を明示している。地域内の植物や動物が豊かというだけでなく、地域住民へもたらす水やエコツーリズム産業などの便益の点からも、適切に保全されることが重要である。

新種とみられる生物種以外に、調査チームが見つけた多数の希少な動物には、クリスタル・フロッグ、カエルツボカビ病により著しく減少してしまったハーレクイン・フロッグの個体群なども含まれる。

調査で見つかったその他の生き物は、新種の可能性がある美しいキリギリス、いままでエクアドルで発見されていなかったカエルや哺乳類などである。さらに、この山脈の固有種である2種の鳥類、エクアドルの希少な25種の生物、国際的に絶滅が危惧される11種の生物である。

リーアン・アロンソは、「地元のコミュニティが保全推進のために活発に行動しているため、この素晴らしい山脈の生物多様性を守ることは、必ずできるはずだ」と付け加えた。

CIエクアドル・プログラムのエグゼクティブ・ディレクター ルイス・スアレツは、「この原始森林の動植物は、自然に尊敬の念を持って接してきた地元のコミュニティの人々以外に触れられることなく守られてきた。しかし、現在は、農業、林業、工業などの多くの危機があり、エクアドル政府や世界中の人々が、この地域の重要性を認識し、適切に保護していくことが大変重要である」と述べている。

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