トラ保護基金(STF)、CEPFと新提携:トラ保護基金(STF)はクリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)との新たな提携により、トラ保護活動をさらに拡大することを発表しました。
 
 


ワシントンDC(2004年2月19日)-

トラ保護基金(STF)とCIや日本政府が出資・運営に参加する クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)は、アジア地域における野生トラ保護プログラムを強化することに合意しました。今日のトラの絶滅の脅威に取り組むためには、麻薬や武器の密輸にまで関わるような、組織化されたトラの密輸ネットワークに、多様な利害関係者が連携して対処することが、とりわけ重要です。この度の有力な二つの自然保護のための基金間の提携は、トラの保護に向けた自然保護団体間の包括的・統一的な連携に向けた大きな一歩となります。

テロリストの脅威や経済開発、また疾病等がトラの生存を脅かしているが、野生残存数から見た状況は、トラの緊急な保護活動を必要としている。」と、STFの理事でありまたワシントンのスミソニアン国立自然公園の上級科学者であるJohn Seidenstickerは語ります。「今まで成し遂げてきた成果に対して失うことがなく、これらの消極的な動きが将来の成功を阻害するわけではないという点を確認する上でも、協力活動は不可欠である。」

この威風堂々とした猫科の動物の将来は悲観的に思われていますが、野生のトラは、スマトラやインドシナの熱帯雨林からロシア極東地域アムール川流域の温帯オークの森まで、アジア地域に点在しながらいまも生息しつづけています。

「トラ保護基金(STF)は10年間に渡り、科学的知見のもとで、生息域保護改善、地域のリーダーシップ強化、地域発展に取り組んできた。これらの活動は全て今回のCEPFとの新しいパートナーシップでより強化される。」とNational Fish and Wildlife Foundation(1995年にエクソンモービルとのパートナーシップによりSTFを設立した団体)の John Berryは語ります。

設立以来、STFは13カ国の226のトラ保護プロジェクトに資金支援を行ってきました。そしていま、CEPFとともにトラと地域住民の両者に資するため、パートナー団体とコミュニティ間の協力体制を促進しつつ、トラ保護の戦略を固めようとしています。

「より広域な生息域レベルでトラの保全を推進するためには、ドナー間、現場で活動する団体間、そしてドナーと現場間のパートナーシップが、絶対に必要である。」とCEPFのエグゼクティブディレクターでありCIの上級部長でもあるJorgen Thomsenは語ります。「トラ保護基金が成し遂げてきた保護活動リーダー養成と連携活動により、明らかに成果が現れてきている。われわれの力を一つにあわせることで、トラを救うことを可能にし、またより多くの他の生物をも救うことができるだろう。」

トラは、最も肥沃で、人間にとっても野生生物にとっても自然資源が豊かな場所に住んでいます。しばしば、食物連鎖の上位生物として引き合いに出されるように、広大な環境に住むトラは膨大な生態系の頂点に立っています。トラを救うことは全ての環境の生物を救うことになるのです。

この新たな連携でCEPFは3年間にわたり300万ドルをアジアの生物多様性ホットスポットに拠出することを約束しています。これは、同地域でのSTF単独での拠出の約2倍にのぼる規模です。また、エクソン・モービル基金からも300万ドルが拠出されます。

「近年のトラ保護活動において最大の一歩となった」とエクソン・モービル基金会長Ed Ahnertは述べます。「しかしながら、協力団体が増え保護活動が行われていても、トラの生存は非常に危うい。このパートナーシップと新たな基金がトラ保護活動を世界規模に広げ、野生トラの生存を安定させていくものになるだろう。」