いまこそ選択のとき-ミレニアム生態系評価
 
 

本日発表された ミレニアム生態系評価(MEA)は、1300人以上の科学者による5年間の調査結果によるもので、清潔な水、食料、気候の安定などのために健全で多様な生態系に人類がいかに依存しているのかを明らかにしました。

今回の評価は、地球上の生態系および生態系が地球上の生命に与えているサービスの現状を評価した、今までで最大規模のものです。

この重大な結果に対して、CIをはじめとする8つの世界の主な環境保護団体は、人類の福祉の改善のために生態系の保全に共に力を合わせて取り組むことを誓い、世界中の人々に向けて参加を呼びかけています。

ミレニアム生態系評価は、非持続的な人間の生活活動が世界中の生態系を劣化させていることを示しています。森林、湿地、海洋からの搾取からもたらされる短期的な経済的利益や他の利益が、長期的かつより甚大な人類の生活や健康への危害よりも重視されているのです。

以下のような調査結果が示されています。 湿地の人類に与えているサービスの価値は、年間1500万兆ドルで、15-30億人の人口への水を供給しているのに、人類は湿地の機能を他の生態系サービスに比較しても極めて急速に破壊している。 カナダ東部の過剰な漁獲が1990年代にニシマダラを激減させ、数万人が失業した。 昨年のスマトラ大津波のあと、開発により砂丘、サンゴ礁、マングローブが破壊されていないエリアでは、それらが自然のバリアとなり被害を食い止めたことが明らかになった。

この評価に関わった科学者たちは、わたしたちが"今日"行う選択によって将来のシナリオが変わっていくと指摘しています。すべてのセクターの市民社会が変わるために共同するかなめは"われわれの選択"であると結論付けています。

政府、産業界、自然保護団体、開発団体そして一人ひとりが、発展と保全を一体化するために協力すべきでしょう。変化あってこそ、生態系は経済、健康、文化、環境、リクリエーション機能などを次代の世代に与えつづけることが可能になるのです。

CI理事長のピーター・セリグマンは、「ミレニアム生態系評価は、この数十年の環境分野での活動が言いつづけてきたことを裏付けるものです。すなわち、この地球およびその資源を守ることは特定の個人のためではなく人類にとっての利益です。今回の画期的な研究は、我々が生存するための地球上の自然の能力が脅かされていることを示しています。生態系への向き合い方を大きく変えなければ、さらに多くの種が絶滅し、資源の喪失が加速化し、さらに我々自身のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が著しく劣化してしまうことでしょう。」と語っています。


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英語プレスリリース

プレスキット(英語)

ミレニアム生態系評価サイト(英語)