日本列島を含む世界34ヵ所が生物多様性ホットスポットとして特定されました。
 
 
ホットスポットは、地表の僅か2.3%の地域に、地球規模の豊かな生物多様性を有する地域です。絶滅が最も危惧される哺乳類、鳥類、両生類の4分の3がホットスポットに集中しています。 ヒューストン(2005年2月2日)-国際環境NGOであるコンサベーション・インターナショナル(CI)は、地球規模での生物多様性再評価を実施した結果、緊急かつ戦略的に保全すべき地域として世界34ヶ所の「生物多様性ホットスポット」を発表しました。今回の調査・分析では、ホットスポットが地球の地表面積のわずか2.3%でありながら、最も絶滅が危惧されている哺乳類、鳥類、両生類の75%が生息し、全ての維管束植物の50%と陸上脊椎動物の42%が、これら34のホットスポットにのみ生息していることが明らかにされました。

ホットスポットとは、「地球規模での生物多様性が高いにも関わらず、破壊の危機に瀕している地域」のことであり、1988年にイギリスの生物学者ノーマン・マイヤーズ博士が、優先的に保護・保全すべき地域を特定するためのコンセプトとして提唱したものです。2000年にはマイヤーズ博士とCIの協働により、ホットスポットは地球規模での生物多様性保全のための戦略として確立され、25ヵ所がホットスポットとして特定されました。

今回の再評価は、世界中から参加した約400名の専門家により4年をかけて実施されたもので、ホットスポットの数は合計34ヵ所に増えました。急激な環境悪化が進む東メラネシア諸島ホットスポットのほか、日本列島やアフリカの角、イラン・アナトリア高原、中央アジア山岳地帯などが、今回新たにホットスポットに特定され、既存のホットスポットの一部についても再編が行われました。

CIは、今回の調査・分析によるホットスポットの再評価結果を、『Hotspots Revisited(仮邦題:「ホットスポット再訪」)』(CEMEX、2004年)としてまとめ、出版しました。『ホットスポット再訪』の出版発表にあたり、編著者のCI会長ラッセル・A・ミッターマイヤー(Russell A. Mittermeier)は、「生物多様性ホットスポットは、環境面における地球の『ER(救急救命室)』である」 と述べています。

今回の再評価により、人類共通の自然遺産である生物多様性を保全していく上でのホットスポットの意義が再確認されました。地球上の生き物のかけがえない宝庫であるホットスポットを保全するためには、一刻も早く行動しなければなりません。」と語っています。

多くのホットスポットでは、生態系の破壊、外来種(移入種)、食料や薬、ペット取引などへの利用や気候変動などの直接あるいは間接的な人間活動により、破壊や断片化の危機に直面しています。

CIの理事長兼CEOのピーター・セリグマンは、「今回の分析により、今後もCIがホットスポットを中心に、戦略的にかつ革新的な手法を用いて生物多様性の保全に取り組んでいく必要性が明らかになりました。」と述べています。

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ホットスポットデータ(英語)