インドネシア・パプア州で多くの新種が発見される。
 
 
"ロストワールド"- 幻の極楽鳥、新種のミツスイ、新種のカエル、希少な木登りカンガルーが、パプア州のフォジャ山脈で発見される。 (ワシントンDC)- 2005年12月、コンサベーション・インターナショナル(CI)を中心とした米・豪・インドネシアの科学者から構成された調査隊による、アジアでも最も秘境とされる密林、インドネシア・パプア州(ニューギニア島西部)、霧に覆われたフォジャ山脈(Foja Mountains)での調査で、幻の極楽鳥、新種のミツスイ、新種のカエル、希少な木登りカンガルーなどが発見された。

60年以上ぶりのニューギニア島での鳥類の発見となる新種のミツスイのほか、カエル類、蝶類、植物、など数十の新種の発見は、まさに映画「ロストワールド」を彷彿とさせる。

調査隊は、オスのBerlepsch's Six-Wired Bird of Paradise (Parotia berlepschi)(カンザシフウチョウの一種)の写真撮影に成功。近隣国のパプアニューギニアのたった1つの山でしか知られていなかった大型哺乳類のGolden-mantled Tree Kangaroo (Dendrolagus pulcherrimus)(木登りカンガルーの一種)も発見した。

今回の発見は、鳥類学上の謎のひとつであった、Berlepsch's Six-Wired Bird of Paradise(カンザシフウチョウの一種)の生息地域について解いたといえる。19世紀後半、ニューギニアのどこかから地元の猟師によって収集された標本にもとづいて、いままで何度も調査が行われたが、発見にはいたらなかった。欧米の科学者が生きているオスのこの種を観察できたのはこれが初めてであり、フォジャ山脈がこの種の生息地であることを証明した。

この他に、Golden-fronted Bowerbird(ニワシドリの一種)、明るいオレンジ色の頬をした新種のミツスイ、いままで記録されている中で最大のローデントロン(直径15センチ以上)、20種の新種のカエル、4種の新種の蝶が発見された。

CIのメラネシア生物多様性保全センター部長兼調査隊長のBruce Beehlerは、「ここは、地上でもっともエデンの園に近い場所といえるだろう」と語る。「最初にキャンプサイトで見つけた鳥がなんと新種だった。他の地域で準絶滅危惧となっている大型哺乳類が、ここには多数生息している。あまり知られていない抱卵する原始的な哺乳類Long-Beaked Echidnas(ミツユビハリモグラ)も簡単に見つけ出せた。」

調査隊を密林にガイドした地元のクウェルバ族とパパスナ族の人々によると、彼らの村から1時間も歩けば、獲物として数多く見つかると話している。このように豊かな食料と資源は、フォジャ山脈奥地の300,000ヘクタールの古くからの熱帯森林が人間の手が入らずに残っているからだといえる。100万ヘクタール以上あるフォジャ山脈の森林域全体は、アジア地域で最も広大な原生の熱帯林を構成しており、地球規模での生物多様性保全上重要な地域である。