気候変動対策におけるコミュニティ及び生物多様性への配慮に関する企業・NGO連合(CCBA)
 
 

人間の活動から生じる二酸化炭素などの温室効果ガスが、地球の気候変動をもたらすことは、既に多くの科学的な証拠・検証により示されており、みなさんも既にご存じのことと思います。一方で、依然として非常に多くの人々が貧困の中での生活を強いられており、温室効果ガスを吸収・固定し、また貴重な生物多様性の宝庫でもある熱帯雨林などの森林資源に日々の生活を依存するがために、熱帯雨林などが急速に失われています。これらの問題はそれぞれに影響しあい、さらに深刻化しています。すなわち、気候変動は貧困を悪化させ、生物多様性の損失を加速させ、貧困は地元の人々を自然資源の乱伐に導きます。そして、損なわれた自然は貧困をさらに促進させ、気候変動を加速させます。

これらのすべての問題を解決するために、CIは他の環境NGO、民間企業、研究機関と共同し、 『気候変動対策におけるコミュニティ及び生物多様性への配慮に関する企業・NGO連合(CCBA)』 を設立しました。CCBAは、地球温暖化の軽減、環境保護、貧困の緩和を同時に実現していくための適切な土地利用プロジェクトの開発・実施を促進するための基準づくりに取り組む、企業・NGOによる初めての連合です。CCBAでは、この規準が、企業、環境NGO、行政機関、国際機関が、生物多様性、気候変動対策、地域社会にとって有益なプロジェクトを開発・実施・評価する一助になるものと期待しています。

CCBAでは、まず生物多様性、気候変動、地域社会に有益な土地利用プロジェクトを開発する際の配慮ガイドラインである『気候変動対策におけるコミュニティ及び生物多様性への配慮に関する規準(CCB規準)』の草案を作成し、地域団体、NPO、企業、学識者、政府機関、個人から草案の改良のためにコメントを求めています。基準に興味のある方は www.climate-standards.orgにて閲覧、コメントができます。今後は、フィールドテストを重ねた上で、さらに一般からの意見を募集し、最終版を2005年の初めごろに完成する予定です。


CCBAの参加者は、
コンサベーション・インターナショナル(CI)
BP社
GFA テラ・システムズ社
ハンブルグ国際経済研所
インテル社
ザ・ネイチャー・コンサーバンシー
ペランギ
SC ジョンソン社
の各団体・企業で、CIの環境とビジネス パートナーシップ・センター(CELB)が事務局を担当しています。

また、
ケニアの世界アグロフォレストリーセンター(WAC 旧ICRAF)
コスタ・リカのエンサナンサ熱帯農業研究センター
インドネシアの国際森林研究センター
などの団体がCCB基準の開発・普及・促進を支援する予定です。

(翻訳:CIボランティア・平田 昌己)