地球温暖化対策に向けて世界の企業とNGOが連携

 

気候変動対策、生物多様性の保全、そして持続可能な開発の同時達成を目指す吸収源(シンク)事業のための新基準発足へ

2005年5月11日にドイツ・ケルンで開催されたカーボン・エキスポにおいて、 「気候変動対策、コミュニティの持続可能な開発への貢献、生物多様性の保全に関する『CCB基準』」が発表されました。

CCB基準は、クリーン開発メカニズム(CDM)を中心とした植林などの土地利用による吸収源(シンク)プロジェクトが、気候変動対策、生物多様性保全、持続可能な開発への貢献を同時に満たしているかを評価し、優良なプロジェクトを促進するための基準です。この基準は、吸収源プロジェクトの開発者および実施者、投資企業、監督政府機関などにとって、地元コミュニティや生物多様性への配慮のための具体的な指針になることが期待されています。

CCB基準は、地球温暖化対策分野の先進企業やNGOが参加して2003年に発足した 『気候変動対策におけるコミュニティ及び生物多様性への配慮に関する企業・NGO連合(CCBA)』によって開発されました。

CCB基準の共同執筆者の一人である、ジョン・ナイルズ(CCBAマネージャー、CI)は「2005年末までに、既に総額5千万ドルに相当する吸収源事業がCCB基準を採用する予定です。すなわち、世界各地での気候変動対策に向けた土地利用方法に、大規模なパラダイム・シフトが起こることを意味しています。」と述べています。

世界銀行のバイオ炭素基金のベノワ・ボスケ氏は 、「我々は、土地利用活動に基づく排出権取引市場におけるCCB基準が果たしうる役割の重要性を認識しています。」とCCB基準の重要性について語っています。

 

さらに、中国国家林業省は、四川省と雲南省において新たに実施される複数のプロジェクトにCCB基準を適用させることを決定しました。中国政府は、世界最大級の植林政策を実行していますが、同国がCCB基準を採用したことは、世界の吸収源事業とアジアの自然環境保全に大変重要な意義を持たらすものと期待されます。 (プレスリリース「中国国家林業省、新規プロジェクトにCCB基準の採用を決定」)

 

CCB基準を適用されるプロジェクトは、気候変動、生物多様性保全、地元コミュニティの各分野にわたって、第三者監査機関により評価されます。評価基準には、モニタリング計画や遺伝子組み換え樹種の利用の有無、地元コミュニティの事業計画段階からの参加などが必須項目として含まれます。

 

「日本企業にとっては、地球温暖化対策の中でCDMを活用していくことが、必須となりつつあります。京都議定書で厳しい排出削減目標を課せられている日本としては、単なる数字合わせではなく、温暖化対策と同時に開発途上国の持続可能な開発や生物多様性の保全への貢献も達成することで、逆に環境先進国として世界をリードしていくチャンスだといえます。CCB基準は、それを実現するための重要なツールになると考えます。」と日比保史・コンサベーション・インターナショナル日本プログラム代表は述べています。

 

CCB基準を適用されるプロジェクトは、気候変動、生物多様性保全、地元コミュニティの各分野にわたって、第三者監査機関により評価されます。評価基準には、モニタリング計画や遺伝子組み換え樹種の利用の有無、地元コミュニティの事業計画段階からの参加などが必須項目として含まれます。




CCBAの参加団体・企業:
コンサベーション・インターナショナル(CI)
BP社
GFA テラ・システムズ社
ハンブルグ国際経済研所
インテル社
ザ・ネイチャー・コンサーバンシー
ペランギ
SC ジョンソン社

(CIの環境とビジネス パートナーシップ・センター(CELB)が事務局を担当)
、「我々は、土地利用活動に基づく排出権取引市場におけるCCB基準が果たしうる役割の重要性を認識しています。」とCCB基準の重要性について語っています。

 


CCB基準の開発・普及・促進支援外部団体:
世界アグロフォレストリーセンター(WAC 旧ICRAF、ケニア)
エンサナンサ熱帯農業研究センター(コスタ・リカ)
国際林業研究センター(CIFOR、インドネシア)

 

関連記事: 気候変動対策におけるコミュニティ及び生物多様性への配慮に関する企業・NGO連合(CCBA)

 
 

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