CIがコロンビアで支援する 15000 ヘクタールの森林再生事業が国連A/R-CDM 事業に登録される

 

気候変動に取り組むとともに、生物多様性と社会への多面的便益をもたらします

【2010年4月16日】コンサベーション・インターナショナル(以下CI)がコロンビアで支援する「“チンチナ川流域森林プロジェクト・都市と地方の環境と生産的代替性” (通称:プロキュエンサ・プロジェクト)」が、本日、国連気候変動枠組み条約の新規植林・再植林クリーン開発メカニズム(A/R-CDM)プロジェクトの14 番目のプロジェクトとして登録されました。 

このプロジェクトは、気候変動緩和のための取り組みを行うことで、淡水の保護、生物多様性保全、人間の福祉といった重要なサービスをも提供してくれることを示しています。

この地域は、特に生物多様性が高く、同時に危機に瀕する“ホットスポット”に位置しています。プロキュエンサ・プロジェクトは、この地域の重要な生物多様性を守り、コロンビアのアンデス山脈中央部にあるチンチナ川流域を保全する役目を果たす森林で、15000 ヘクタールの再植林に取り組んでいます。現在までに、3000 ヘクタール以上への再植林を実施しました。この森林地域はマニサレス市に住む60 万人以上の市民の健康と生計のために欠かせない水資源を供給しています。

プロキュエンサ・プロジェクトは、CI が支援したプロジェクトの中では、初めて国連に登録されたものです。CDM 事業としての認可を受けたA/R-CDM プロジェクトは世界でまだ14 しかありません。植林された木に蓄積された炭素が公式に認証されると、そこから生まれるカーボンクレジットが国際間で売却できることになります。
       
カーボンクレジットの売り上げから発生する資金の多く(70%)は土地を所有する農家に、20%は生物多様性基金に、残り10% は、マニザレス市のプロジェクト資金に当てられることになります。なお、生物多様性基金は、一風変わった風貌のクマ(メガネグマ)や耳が黄色いインコ(キミミインコ)といった、地域の希少な動植物の生態の保全に使われます。

CIコロンビアのエグゼクティブディレクター、ファビオ・アルフォナは、次のように述べています。「この事業は、生物多様性の保全とモニタリングを設計に組み込んだ、初めてのCDM プロジェクトです。気候変動に取り組む目的で森林を保全し、再生させるためにあらゆる努力を試みると、その他の多くの便益をもたらしくれる素晴らしい例となっています」

「さらに、人々のために、きれいな水を確保し、農業用の土壌を保護することで、マニザレス市の経済的にも社会的にも便益をもたらすことを保証してくれるでしょう。このプロジェクトは、環境的な役割がたくさん揃っていて、例えて言うなら、“スイス・アーミーナイフ(万能ナイフ)”のようなものではないでしょうか。」

プロキュエンサのエグゼクティブディレクター、フランシスコ・オカンポ氏は、「マニザレス市は森林が供給しているサービスに依存しているものの、これら森林の再生に資金を集める方法を探すことは、農業の圧力やその他の土地使用と競合し、非常に困難となっています。このプロジェクトは、炭素吸収源となるこうした森林が国際的に重要であり、同時に、地元の便益、つまり、その地域や、そこに住む人々、その土地固有の生物多様性にとっても恩恵をもたらすことを提示してくれています」と述べています。

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