文化的サービス
 
 
 
© Robin Moore 
 
エコツーリズム

ガラパゴス諸島、マダガスカル、インドネシアのスル・スラウェシ海。このような素晴らしい場所がなくなることをあなたは想像できるでしょうか。

地球上で最も美しい場所のいくつかは、同時に最も脅威にさらされている場所でもあります。そして、そこに生息するかけがえのない固有の野生生物が危機に瀕しています。常識で考えれば、私たちはこれらのランドスケープ、シースケープには近づかないほうがよいかもしれません。しかし、人々が自分の行動に責任を持って、こうした貴重な場所を訪れることによって、これらの場所を救うことができると、コンサベーション・インターナショナル(CI)は考えています

CIがエコツーリズム・イニシアティブに取り組む地域(英語)

「エコツーリズム」は、33,000ヶ所以上にのぼる全世界の保護地区を長期的に管理し、ケアするための収入源として広がりを見せています。単に、これらの場所により多くの観光客を呼び込むという意味ではありません。観光客を呼ぶのは簡単なことです。世界の旅行者は年間7億人にのぼるからです。これらの旅行者は、1日におよそ24億ドルを生み出しています。「エコツーリズム」とは、観光客が責任をもって旅をし、旅先の野生生物保護を支援し、現地コミュニティの福祉に貢献するよう図ることを意味します。

現地の人々のために経済的利益を生み出し、保全を後押しし、人間の旅による影響を軽減しない限り、エコツーリズムは機能しません。観光客も旅行業界も、知識を身につけた上で積極的に参加することが求められます。観光客から旅行社、航空会社、ホテル業者、そして現地の労働者から農業家、個人の環境保全活動家まで、すべての人の参加が必要です。

主要な場所においてこれらの人々を話し合いの場に引き込み、コミュニティが主導し、環境保全に焦点を絞った、自然をベースとする観光業戦略を立案することがCIの役割です。私たちは、世界18カ国で約20年間にわたってこの活動を行ってきました。

ボリビアのチャララン・エコロッジ(Chalalán Ecolodge)は、貧困緩和に目覚しい成果を上げた実績を認められ、熱帯賞(Equator Prize)を受賞しました。チャララン・エコロッジは、CIが1995年から進めているサンホセデウチュピアモナス(San José de Uchupiamonas)熱帯雨林コミュニティとの共同イニシアティブです。

政府が2005年に保護地域の面積を3倍にすることを公約したマダガスカルでは、CIが観光業のステークホルダーと直接協力し、旅行先としてのマダガスカルの競争力を高めながら、これらの地域への旅とこれらの地域の管理が、目に見える利益を現地コミュニティにもたらすよう図っています。

また、モザンビークでは、Wildlife Adventures、国連開発計画(UNDP)の赤道イニシアティブ(Equator Initiative)とともに、イボ島ロッジ(Ibo Island Lodge)への資金援助を行い、現地企業にマイクロローンを提供するコミュニティ・トラストファンドを支援しています。

CIからのトラベル・アドバイス:旅の間も敬意を払い、礼儀正しくあるために…(英語)

くつろぎ、探検、学びを目的とする旅であっても、出発前に念入りに準備し、責任ある選択を行うことが、エコツーリズムにおける皆さんの役割です。目的地について詳しい情報を知っておきましょう。野生生物、固有の環境ストレス、エコツーリズムの機会、公認の参加機関、事業者に関する情報です。旅の各段階でこれらの諸要素を尋ね、選択した後、料金を支払い、意思表示を行ってください。次世代のためにできることをすべて実行し、皆さんの周囲の環境を保護しましょう。皆さんがコンピュータの前に座り、飛行機とホテルを予約しながら行うことが、現地で効果として表れ、「失う」と「救う」という大きな違いを生む可能性があるのです。

 
 
ビジネスプラクティス
CIはこの15年間、技術支援、キャパシティビルディング、さらにはコミュニティ、企業家、パートナーへの資金提供を通じて、模範的なエコツーリズム商品の開発をサポートしてきました。
 
 
コミュニティの主体的な参加
CIの観光業振興プログラムは、内在する環境保全、キャパシティ、社会、政治、経済の諸問題だけでなく、観光業に対するコミュニティのアプローチを理解することにも重点を置いています。
 
 
政策プランニング
CIは、各国政府や地方自治体が、観光セクターの発展、政府機関の配置、観光業に影響を及ぼす法律の指針となる政策枠組みを策定し、確立する過程をサポートしています。
 
 
キャパシティビルディングとトレーニング
CIは、フィールドプラクティショナーとプログラムマネージャーが、真の環境保全問題に取り組み、必要な雇用と収入機会を創出するエコツーリズム・プログラムを企画し、実行できるよう、これらの人材の能力開発を進めています。
 
 
情報交換と学習
CIは、エコツーリズムの体験で得た知識を収集し、普及しながら、地域のエコツーリズムのスペシャリスト、ワシントンDCに本拠を置くCIのテクニカルスタッフ、続々と増えるインターナショナルパートナーを結ぶグローバルな情報交換ネットワークを機能させています。