植林/再植林CDM(A/R CDM)
© CI/Margarita Mora
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クリーン開発メカニズム(CDM)とは、京都議定書で合意された京都メカニズムの枠組みに基づく気候変動を緩和するための取り組みの一つです。先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減/吸収プロジェクトを実施し、その削減量をクレジット(削減量)として獲得することで、先進国は京都議定書で定められた削減目標の達成のため活用することができます。

CIが取り組むCDMは、植林/再植林CDMA/R CDM、吸収源CDM)と呼ばれる取り組みです。吸収源CDMとは、森林による二酸化炭素吸収量を温室効果ガス削減量とみなすもので、現在その活動対象は新規植林・再植林に限定されています。

一方、排出削減CDMは、産業活動や施設から排出される温室効果ガスを、省エネ技術やガス回収技術などを導入することで温室効果ガスの排出を削減する仕組みです。つまり、排出削減CDMを実施するためには、ある程度の経済・産業基盤が存在することが前提となります。現在排出削減CDMはアジアや中南米の一部の国々に集中しています。一方、吸収源CDMは荒廃した土地の再生と利用を促し、最貧国による実施も可能であり、地元コミュニティが参画しやすいのも特徴です。CDMの重要な目的である持続可能な開発に直接的に貢献することが可能です。

A/R CDMはまた、適切な方法で計画・実施されれば、生物多様性保全にも貢献することが可能です。生物多様性の保全上の問題は、途上国の貧困や人口増加とも密接に関係があります。生物多様性の保全を達成するためには、そこに暮らす人々の生活の向上も達成しなければなりません。A/R CDMに、持続可能な生計手段への支援や定住型農法への技術支援など、現地で必要とされている能力開発支援などを組み入れ、計画的に実施すれば、貧困対策、生物多様性の保全と気候変動の緩和の双方に貢献することができます。

CIは、CDMを利用して、気候変動緩和、貧困削減、そして生物多様性保全に同時に貢献することを目指したプロジェクトを開発してきました。