REDD+に関わるハイレベル・イベント、カンクンにて開催
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COP16緊急報告!

国連事務総長、首脳、財界トップ、CICEOセリグマン等がREDD+の重要性を訴える!

2010年12月8日【メキシコ カンクン】
COP16の首脳級会合中に、カンクンの某ホテルにて、超ハイレベルのREDD+のサイドイベントが開催されました。冒頭に、バン・キムン国連事務総長が「REDD+のためにアクションを取るのは、まさに今しかない!途上国は、適切な財政支援により、森林保全に同意しようとしている」と、COP16全体の決定の中におけるREDD+の果たす役割の重要性を演説。

 ワンガリ・マータイ氏のビデオ・メッセージに続き、数カ国の途上国に巨額のREDD+支援を実施するノルウェイ首相、その支援を受ける国を代表して、ガイアナ大統領、インドネシア大統領直下でREDD+の管轄を担当するクントロ氏、また著名な投資家として、インドネシアのピート(泥炭地)の保全に巨額の支援を実施するジョージ・ソロス氏など、錚錚たる顔ぶれがそろいました。森を守るという目的は同じでも、支援をする側、また支援を受ける側の立場から、大変フランクにREDD+支援における重要性を、時に異なる視点から語りあっていました。ガイアナ大統領は、REDD+の持続可能性の達成のためには、政府による初期支援に加え、企業の参画が欠かせないと訴えていました。

 CICEO、ピーター・セリグマンは、いくつかのセッションのうち、「持続可能なサプライ・チェーンの達成により排出を抑える」の司会者として、ウォルマート創始者で会長のロブ・ウォルトン氏、国連環境計画事務局長のスタイナー氏とともに登壇。ウォルマート社が、自社のサプライ・チェーンを再考し、改善を目指し行動を起こすまでの課程、そして今後は持続可能な方法で生産されたパーム油の自社ブランド開発や、ブラジルからは持続可能な方法で飼育された牛肉のみを購入し、ブラジルの森林保全に配慮することを表明していました。

 その他、カリフォルニア州の環境保護長官とメキシコ・チアパス州知事が、州ベースによる森林保全への取り組みと、ボトムアップ・アプローチによる政策提案と迅速な行動の重要性について語り合いました。まさに、REDD+について旬な情報満載の、ハイレベル・イベントとなりました。

  交渉会場からバスを乗り継ぎ、1時間かかる場所にも関わらず、会場は満員御礼。閣僚級会合開催中にも関わらず、各国政府のREDD+交渉担当者や政府高官も多く出席していました。イベントは、ジェーン・ゴダール博士のビデオ・メッセージで締めくくられました。「森林保全は、貧困削減、コミュニティによる持続可能な森林管理、生物種の保全に必要不可欠。REDD+が規制のメカニズムで採用されれば、生物多様性の豊かな地域への実施が広がり、未来への希望が開かれるでしょう。」

 REDD+が世界でこんなに注目を浴び、かつ重要な事項であることを、日本でももっと多くの人々に知ってもらいたいと痛感するイベントとなりました。