生き物の多様性
 
 
 
 © Art Wolfe, www.ArtWolfe.com
 
 

速いことは必ずしも良いことではありません。例えば、生物種は20分におよそ1種の速さで絶滅に向かっていると推定されます。これは、地球の歴史における標準値の1000倍にあたるペースです。速いだけではなく、コントロールもできない状態にあり、明らかによくない状況であるといえます。

こうした状況は、生息地の破壊と気候変動という2つの問題に直接的に関係しています。20分間に、私たちは全世界で約500ヘクタールの森林を破壊し、18万トンの二酸化炭素を大気中に排出しています。森林に覆われる面積が減少するということは、生物種の生息地が減少し、気候変動をもたらす炭素が大気中に多くとどまることを意味します。気候、原生自然、海洋が変化すれば、生物種は移動または適応を余儀なくされます。それができない種は、死に絶えるしかありません。

生物種を救うことは私たちの専門分野です。コンサベーション・インターナショナル(CI)は、全両生類の状況を調査する世界初の世界両生類アセスメント(Global Amphibian Assessment)を主導しました。現在、私たちは他のパートナーと協力し、陸にすむ哺乳類に加え、サメ、エイ、サンゴ礁を含む海洋生物についても同様のアセスメントを実施しています。国際自然保護連合(IUCN)レッドリスト・チームの一角をなすCIのリサーチは、各生物種の状況がいかに深刻かについてのベンチマークを明らかにする上で中心的な役割を担っています。

ある生物種の保全やその生物にとっての脅威の状態を知れば、どうやって救えばよいかがわかります。CIの調査は、どの生物種が脅威にさらされているのか、その脅威はどこで生じているのか、何が生存を脅かしているのかを明らかにする手がかりになります。この知識をもとに、私たちは絶滅につながる個体数の減少を逆転に向かわせることができる活動方法を模索します。

CIは、西アフリカのコートジボワール、リベリア、ギニアの国境に広がる絶滅ゼロ同盟(Alliance for Zero Extinction)(AZE)の指定保護サイト、ニンバ山で、リベリア政府や複数のパートナーと協力し、保護サイトの宣言、管理インフラの整備、東ニンバ自然保護区(East Nimba Nature Reserve)を守るための資金拠出を行いました。このサイトは、どれも深刻な危機に瀕し、他の場所では見られない2種の哺乳類と4種の両生類が生息する、アフリカで最も優先順位の高い地域です。この場所一つを保護することによって、私たちは、西アフリカに生息するこれらの固有種の絶滅を招く、差し迫った脅威を食い止めました。そして、これらの脅威の抑止に成功した今、私たちは保護区内の個体数を増やす計画の立案に取りかかれることになりました。

また、「ストップ・ザ・クロック(Stop the Clock)」キャンペーンを通じて、政策決定者に提出するための署名を全世界から集めています。これにより、地球の津々浦々の人々が、種の保存の重要性を理解し、種の絶滅の防止を望んでいることを明らかにします。あなたの署名は、気候変動を緩和し、森林と海洋の生息地を維持し、種の保存を図る責任ある保全政策の実施に向けて世界の指導者を動かすでしょう。