162種のハタのうち20種が絶滅の危機に
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世界の162種のハタのうち20種が絶滅の危機にあることが、2007年に初めて行われた総合的なハタのアセスメントによって明らかになった。ハタは、料理用の高級魚だが、適切な管理や保護手段がとられなければかなり危険な状況となっている。すでに、8種がIUCNのレッドリストに絶滅危惧種としてリストアップされているが、アセスメントによって、さらに12種の追加が提案されている。

ハタのアセスメントは、2010年までに約15000種の海洋生物の状況を調査する世界海洋生物種アセスメント(GMSA)の一環として、10カ国の20人の専門家により実施された。ハタは、香港を拠点とする活魚取引の巨大ビジネスや、熱帯から亜熱帯地域にかけての冷蔵魚市場での最高級魚取引の中心となっており、世界中の消費者によって1キログラム50ドル以上の値がつけられる。

「この結果は、ニューイングランドからカナダにかけてタラが激減し、数千の失業者を出したときと同様に、人間にとっての主要な食糧と経済資源の深刻な危機といえる。」とコンサベーション・インターナショナル(CI)マリンプログラムのシニア・ディレクター、ロジャー・マクマヌスはいう。

また、香港大学助教授でIUCNハタ・ベラ専門家グループ委員長のイボンヌ・サドヴィ博士は、「この結果は深刻だ。漁業マネジメントおよび効果的な海洋保護区の必要性、さらに、消費者の食習慣をより持続的なものへと改善することが急務であることを示している。」と語る。

ハタは、サンゴ礁に住む魚の中でもっとも長生きであり、長いもので50歳になる。数種は、成熟するまでに長くかかるため、成熟する前に捕らえられてしまうことによってとりわけ種の存続を危うくしている。