「グリーン・ウォール」の創生 グヌングデ・パングランゴ国立公園 住民参加型森林再生プロジェクト 現地からのお便り【2012年1月20日】
 
 
 
森林再生事業の進捗
インドネシアは、雨季に入りました。乾季は、小さい苗にとって厳しい季節。第一期に植えた苗の一部が病気や厳しい乾燥のため枯れてしまいました。11月、次の乾季がやってくる前に苗ができるだけ大きく育つよう、皆で協力して植替え作業を終えました。​

preparing for replanting on 200 hectares.JPGreplanting on 200 hectares.JPGreplenting on 200 hectares1.JPG
第二期の新たな植林対象地は、100ヘクタール。ここを使っていた75人の農家がパートナーとしてプロジェクトに加わりました。話し合いを重ね、苗そして森を育てていく単位である農家グループを5つ作りました。
私たちは、農家グループと一緒に植林活動の計画づくりを進めています。地図作り、土地の整備、作業道の整備、肥料の調達、植え付け用の穴堀り、苗の配布など、準備しなければならないことがたくさんあります。

12月には、農家グループと公園レンジャーと一緒に、50ヘクタールの土地への植え付けを終えました。苗がきちんと育つよう、モニタリングを続けています。​
briefing before planting on 50 hectares.JPGafter planting on 50 hectraes.JPG

超小型水力発電(ピコハイドロ)と安全な水の供給
川を堰き止めることなく発電できる超小型水力発電機のピコハイドロと、きれいな飲用水を届けるためのパイプと貯水槽は、まず、テンゲ村に届けられることになりました。水源は、村から5キロの距離にあります。ピコハイドロの工場で、設置のためのトレーニングを受け、着々と準備を進めています。

森の恵みを村に直接届けるこの試みを成功させるため、パートナーである公園スタッフや地元政府と話し合いを続けています​。

clean water source.JPGtraining for picohydro at factory.JPGmeeting and consultation for water facility.JPG

ジャワギボン
先月、バンテン州の家庭で飼われていた若いオスのジャワギボンがジャワギボンセンターにやってきました。2007年に飼い主が友人から譲られ、それ以来、ペットとして飼われていたそうです。まだ56才。飼い主は、ジャワギボンセンターが野生復帰のためのリハビリ訓練をしていると聞き、動物園ではなく、ジャワギボンセンターに引き渡すことを決めました。現在は、他のジャワギボンと隔離して、病気を持っていないか、獣医による検査を受けています。

ジャワギボンは、ジャワ島にしかいない絶滅危惧種です。保護された個体を野性に帰すことはもちろん大事です。でも、それ以上に大事なのは、ジャワギボンがずっと森で暮らせるようにすること。森とそこに生きる生き物の大切さを伝え、地元の人々と一緒に森を守っていくために、プロジェクトでは、環境教育、公園管理の強化、果樹を含む様々な樹種の植林、また村に森の恵みである「水」を届ける取組みを行っています。​

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