「グリーン・ウォール」の創生 グヌングデ・パングランゴ国立公園 住民参加型森林再生プロジェクト 現地からのお便り【2012年10月9日】
 
 
 
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森林再生事業の進捗
7月、乾季に入りました。苗にとっては厳しい季節です。地元農家と一緒に250ヘクタールの植林地をまわり、これまでに植えてきた木々の世話を続けています。

プロジェクトでは、果物が生る木やサトウの原料が取れるヤシも植えています。写真は、グアバとサトウヤシです。地元の人々の生活を支える立派な木に育つのが楽しみです。

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250ヘクタールの植林地を管理しているのは、644の地元農家から成る25の農家組織。それぞれの農家組織が平均10ヘクタールの植林区画を担当しています。8月、農家組織のリーダーと共にこれまでの活動を振り返り、今後の計画を作っていくための会合を開きました。会場は、グヌングデ・パングランゴ国立公園の豊かな自然を体験できるボドゴール教育センター。地元の子供たちを含む多くの人が訪れる場所です。国立公園の自然を守るために森林再生に取組んでいる農家組織のリーダー達に、私たちの環境教育活動を知ってもらう良い機会となりました。

超小型水力発電(ピコハイドロ)と安全な水
プロジェクトで設置したピコハイドロと簡易水道(パイプと貯水槽)は、乾季に入っても、途切れることなく電気ときれいな水を村に届けています。電気や水道のなかった村にとって、これは画期的なことです。

の人々の強い希望で、私たちは、モスク(イスラム教のお寺)にも水を届けるパイプを敷きました。モスクは、お祈りだけでなく様々な集まりにも使われる、地元の人々にとってとても大事な場所です。

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淡水魚の養殖
大きな町から遠いこの辺りは、仕事を得る機会がとても限られています。私たちは、人々が森を傷つけることなく生活を豊かにしていけるよう、土地に合ったビジネス作りを進めています。魚の養殖はその一つです。豊かな水源地であるグデ山の麓に位置するのにも関わらず、これまで水を引いてくる設備がなかったために、使われていない養殖池がいくつもありました。プロジェクトでは、パイプを養殖池にも引き込んで環境を整え、養殖に必要なトレーニングを実施して、稚魚を池に放ちました。森の恵みを受けて、大きく育ちますように!

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生物多様性の調査
プロジェクトでは、グデ山の東部ボゴール、南部スカブミ、西部チアンジュールの国立公園内にカメラを設置し、国立公園内に生息する動物の調査を行っています。また、調査結果は国立公園の管理計画づくりにも役立っています。写真は、プロジェクトの責任者が生物多様性の保全について学ぶ大学生に講義をしているところです。

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スンダ語
インドネシアでは、公用語のインドネシア語の他に、なんと600近い種類の言語が話されています。ここ西ジャワ地方で話されているのは、スンダ語です。

言葉は、その土地の風習と強く関係しています。今回紹介するのは「Ngaliweut」。「野外作業を終えた後に一緒に料理して食べる」という意味です。Ngaliweutする時は、外でバナナの葉をみんなで囲んで座り、ご飯と一緒に、魚、野菜、豆腐などをインドネシア風のチリソースを付けて食べます。外で一仕事終えて食べるご飯は、格別です。​
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