「グリーン・ウォール」の創生 グヌングデ・パングランゴ国立公園 住民参加型森林再生プロジェクト 現地からのお便り【2011年10月17日】
 
 
 
森林再生事業の進捗
「グリーン・ウォール」プロジェクトの第2期が始まりました!その第一歩として、新たに森林再生を行う100ヘクタールの土地を決めています。

第1期、グヌングデ・パングランゴ国立公園の境界部分の最も外側に、自生種と果樹から成る200ヘクタールの「グリーン・ウォール(緑の壁)」を築きました。国立公園の境界線をここに暮らす地元住民に受け入れてもらい、残された森林の前線を守る役割を担っています。

第2期の森林再生は、この200ヘクタールの再生林と残された天然林をつなぐものです。住民が自らの手によって再生した森林と生物多様性の豊かな天然の森林。ひとつづきの森林としてこれからも守っていく、そんな気持ちを育む森となることを願っています。​

P1470070.JPGP1470080.JPG

地元の政府やコミュニティから現状の土地利用についての情報を集め、国立公園局と公園管理についての話し合いを重ね、候補となる100ヘクタールの土地を選びました。ここでは、3つの集落のおよそ90人の農民が、主にキャッサバを栽培しています。私たちは、この90人の農民が「グリーン・ウォール」のパートナーシップに加わり、森の恵みを受け取りながら持続的に生活していくために一緒に取組んでいけることを期待しています。

P1460866.JPG

第1期に植えられた木の一部は、人の背の何倍もの高さにまで育ちました。ある程度まで大きくなった樹は、もう何もしなくてもグングン育ちます。

一方で、まだ小さい苗は、しっかり根をはり、葉を茂らせるまで、人の手がかかります。7月、インドネシアは乾期に入りました。小さい苗にとって、厳しい季節です。モニタリングの結果、第1期に植えた苗の35%を植え替える必要があることがわかりました。主に昨年植えたばかりの苗です。雨期を待って、新しい苗に植え替える予定です

P1460765.JPG

超小型水力発電(ピコハイドロ)と安全な水の供給
人里離れたこの地域には、電気も水も通っていない村がまだまだあります。プロジェクトでは、まず、テンゲ村に、川を堰き止めることなく発電できるピコハイドロを導入する計画です。また、きれいな水が届いていなかった集落に、水を届けるパイプを設置して貯水タンクを提供します。

グヌングデ国立公園の森は、多くの人々の生活を支える水源地。森のもたらす恩恵を電気と安全な水という目に見える形で届ける取組みです。

P1460661.JPG

地元コミュニティの生活
本で、田植えの前に田んぼを耕し、整えるのに活躍するのはトラクターだと思います。ここ、インドネシアで田んぼを耕すのは水牛です。二頭の水牛がつながれ、耕起整地のための器具を引いて、水田を往復します。水牛は、農家の農作業を助ける大事な労働力なのです。

P1460424.JPGP1460420.JPG