新年のご挨拶

 平成24年1月1日  


寒中お見舞い申し上げます。


平素は格段のご懇情を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年は日本にとって多事多難の年となりましたが、国民が一致団結しこれから続く復興への流れにCIジャパンも微力ながら誠心誠意の努力を尽くす所存です。また、今年は1987年に創立したコンサベーション・インターナショナルにとって創立25周年という記念すべき一年となります。

CIは信念と情熱、そして自然を尊重して、持続可能な社会を後世世代へ引き継ぐべく、生物多様性保全に取り組んで参りましたが、ここまで活動できたのも、ひとえに日ごろの皆様のご支援とご助力の賜物だと存じ、厚く御礼申し上げます。

本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

皆様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。


                                

                                 敬白
                 

一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 代表理事
                  コンサベーション・インターナショナル バイスプレジデント

日比保史
 

 以下、CI創設者でありCEOのピーター・セリグマンよりご挨拶です。

 


創立25周年にあたり

 

25年前の雪深い1月の終わり、ワシントンD.C.のとある伝統あるホテルの一室で「コンサベーション・インターナショナル」は、生まれました。その夜、長年の友人であり同僚でもあるスペンサー・ビーブと私は、自然を守るための努力に科学や経済、地元住民の果たす役目の大切さについて、熱く語り合っていました。そして思い切って共に地球環境、特に生物多様性の保全にチャレンジする組織を作ろうじゃないか、ということになったのです。

ワシントンDCのダウンタウンに小さなオフィスを借りて、Conservation=地球環境保全の取り組みを始めた私たちでしたが、最初は何もありませんでした。活動資金も、家を抵当にいれて銀行から借りなければなりませんでした。あったのは、地球環境保全という物事の本質的な事象にかかわり、“正義の戦い”をしているのだ、という揺るぎない信念を持つ40名のスタッフの熱意だけでした。でも、たとえ何があろうと必ず成功させるつもりでした。

 幸い、私たちの取り組みを理解してくれる支援者も現れました。米国最大の民間財団のひとつであるマッカーサー財団の理事を務めていたノーベル物理学賞受賞者のマレー・ゲルマン博士もその一人でした。私たちは無我夢中で走り続けました。

私たちは、途上国の貧困問題の解決と両立させることが、生物多様性保全のためには欠かせないと考え、従来の枠組みに囚われない環境保全のイノベーションを追求しました。創立一年目の年、CIがボリビア政府と締結した「環境債務スワップ」は、後に多くの環境保全手法にヒントを与える、はじめの第一歩となりました。その後組織は急速に拡大しましたが、当初から掲げてきた組織の根幹となる3つの理念-「科学」、「パートナーシップ」、「現場での実践」-は、今も不変です。

 1月のあの晩を、まるで昨日のことのように感じる想いと同時に、これまでCIと物語を共に作りあげてきた多くの人々や地域、パートナーたちとのかけがえのない御縁に感謝しています。25周年を迎えた今、Conservationという現場で成し遂げてきた数々の軌跡を振り返るとともに、われわれがこれからやるべきことは沢山あることにも気付きました。25年前と違い、今は、多くの企業や政府、市民が、地球環境の重要性を理解しています。一方で、気候変動や生物多様性保全、自然資本の持続的な管理など、人間社会が後世に地球環境を遺していくために、解決すべき課題が山積しています。

私たちはこれからより一層結束し、パートナーとの連携を大切にしながら、自然環境、自然資本の保全と持続的な利用を通じた人間社会の豊かな発展に取り組んでいきます。皆様の継続した御支援をお願いします。

今後もCIとともにConservationの物語を作っていきましょう。

 


誠実なる愛を込めて

ピーター・セリグマン
コンサベーション・インターナショナルCEO